355. Már Rimócon kettő a kisbíró (Rimóci csárdás)
卒業に欠かせないもの
以前、セレナードについて触れましたが、それもホッロークーからの帰り道に出会ったハンガリーの習慣でした。この時期は卒業シーズンだからこそ修学旅行があったわけで、それに同行してパローツのあたりを旅行できたわけです。
batyu バチュ
卒業シーズンと言えばもう一つ。ハンガリーでは卒業生ひとりひとりに batyu という小さな袋を渡します。その袋はポシェットだったり小さなハンカチだったり形はまちまちですが、中身が重要です。中にはクッキーひとつ、小さな小さなワインの小瓶、一番小さなお金が入っています。クッキーは食べ物、ワインは飲み物、お金は財産の象徴です。この中身は学校によって多少違いがありますが、大事なことはたったひとつ「あなたが卒業して社会に出ても、食べ物・飲み物・お金に苦労がないように」という願いが込められていることです。
batyu は高校・大学の卒業に不可欠なものです。セゲドで私は正式な学生ではありませんでしたが、同じクラスの人たちが卒業するとき親切な下級生たちが私にも batyu をくれました。私の batyu は、上記のものと共に美しい詩が書かれた紙が正方形の布で包まれて、台所の象徴である木のスプーンに通してあるものでした。なぜかワインの小瓶は紛失してしまいましたが、木のスプーンには大学の頭文字と卒業年数が書かれています(年齢が想像できそうなのでぼかしまーす 笑)。
同じころにあった、友人の息子さんの卒業式では下の写真のようにポシェット型のバチュが卒業生たちに配られていました。その時のセレモニーの写真です。因みにこちらは高校です。大人っぽい…(そこ? 笑)。
Már Rimócon kettő a kisbíró
Már Rimócon kettő a kisbíró,
Az egyik dobos a másik levélhordó,
Olyan szépen ki tudja dobolni,
Melyik legény melyik jánt szereti.
リモーツの判事補佐2人
ひとりは荷物を運び、もう一人は手紙を届ける
なんてうまく告げることができるんだ
どの若者がどの少女を好きなのか
発音動画。パスワードは abc です。
https://vimeo.com/520200537
演奏です。パスワードは同じく abc。
https://vimeo.com/520200594
演奏:Kanyó Margit és a Dűvő együttes "Rimóci énekek és táncok"より