バグった脳の回復を,じっと待つ
島根から神奈川に戻って1週間がたった。睡眠不足による体調不良は,ようやく回復した。島根での4週間の疲労と睡眠不足により,バグった脳。その回復を待つ日々はしんどかったが,じっと待った。
4週間分の疲労と睡眠不足はあなどれなかった。目を開けていることがツラく,音が聞こえるのもツラかった。身体が重く,ちょっとした行動のたびに息が切れた。意味もなくイライラし,モノを投げたい衝動にかられた。
荷物の整理を途中で投げ出し,まるまる2日間,耳栓をして,目を閉じて,ただ寝て過ごした。4週間の濃密な経験。それを整理する睡眠を奪われた脳。たまりにたまった情報を,脳が整理してくれるのを信じて寝た。
どんどんダメになる自分への不安もあったが,じっと目を閉じた。幸い,このての不調は過去に何度か経験していた。なにもしない時間をつくれば,1週間以内で回復できると知っていた。そのことを知らなかったときは,不調と不安を紛らわすために動画を長時間みたりして,かえって回復を遅らせてしまっていた。
やるべきなのは,情報を入れるのではなく,入れないこと。できるだけ刺激の少ないことをして一日を過ごすこと。動画や音楽ではなく本を読む。味の薄いものを食べる。静かなところで目をつぶり,じっとする。ドーパミンやアドレナリンがでることを徹底的に避ける。脳は,外からの情報が入ってこなくなれば,内側の情報を整理してくれる。
1週間が経ち,身体の重さはなくなり,イライラも消えた。目を開けていることもツラくない。明日には,日課のランニングを再開できそうだ。また不調になったら,じっと回復を待とう。
おわりに
ぼーっとする時間の大事さを痛感した。24時間,道路から騒音が聞こえる環境では,ぼーっとできなかった。日々,学びが多かっただけに,情報を整理する時間の重要性も増していたのかも知れない。一線を超えてから,ぼーっとするのは結構しんどい。体調不良の不快さと不安とイライラを抱えながら,ぼーっとする。回復できると知っていたから,不安はあまりなかった。でも,しんどかった。
今後も,こんなことを繰り返すんだろう。自分の好奇心を抑えることは無理そうだ。活動と回復の日々。ワクワクとヘトヘトの日々。再開。