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リコール署名偽造事件 河村市長ずんどこ会見 高須7万人 vs 河村2万人

 9月27日(月)河村たかし名古屋市長の定例会見がありました。当然、24日の田中孝博事務局長初公判についても質問があったのですが、高須克弥会長や事務局が主張してきたものと食い違う部分や、不可解な部分、また責任逃れの言い訳もあったので、The PAGEの全文書き起こしを引用しながら指摘してみます。

受任者2万人、半分は県外?

記者2:署名が6073筆しか集まってなかったというような、検察側の主張として出てるんですけれども、その受け止め、市長の感覚としては、その6000余りしかなかったという数字について、どう受け止めるでしょうか。

この質問に対する河村市長の答弁は無駄なところが多いので(いつもそうです)端折りますが以下のとおり。

まず受任者っていって集めるわけですよ。私が署名をみんなに働き掛けて集めますよという人がネットで確か2万人。間違いないから言っとるんだけど。私、パソコンでグラフ見たことは間違いないですから。
確か2万7000台、いや、2万台いう説もあるんですけど、見てますので。

 ほんで、これ、愛知県でどのぐらいおるんだといったら、半分はおるという話だったと思うんですよ、それこそ。そこら辺のところの様子もあって、1万から2万の間は、冒頭のところですよ、8月の本当の初めの。まだネットで開始した時点で、受任者でそんだけありましたので、これが。だから受任者お1人が署名者になったとしても、だから1万以上はあったいうことは絶対間違いないし、もっとありましたね、これは。もっとありました。

もうどこから手をつけていいやら気になる点が多すぎます。ここは5項目に分けて解説します。

1. リコール期間中、高須会長の主張では受任者は7万人

 リコール期間開始直後の8月25日から、高須会長は何度も受任者は7万人だと繰り返していました。常に動向をチェックしていた"リコールウォッチャー"は、受任者探しに奔走するボランティアのツイートを何度も見ているので、当初からこの数字には懐疑的だったのです。それが河村市長は「2万人」だと言う。しかも「パソコンのグラフで見た」と。これが本当なら高須会長や事務局は5万人もサバを読んでいたことになります。


ここでお金の話が出てきています。単純に7万人で7百万円必要だとして、実際には2万人で2百万円で済ませていたとするならば5百万円浮いてきます。このお金が偽造署名に使われたのだとすれば、8月25日の時点ですでに偽造署名の計画があったということになります。そこまでは言い過ぎだったとしても、この浮いたお金、寄付やクラウドファンディングが原資のお金、ポッケにナイナイしちゃうつもりだったのかしら?なんて考えてしまいますね。

2. 受任者は愛知県民しかなれないのに半分は県外の怪

 受任者は愛知県民に限られます。もし県外の人が署名を集めれば、それは無効になります。当たり前ですね。それが愛知県民が受任者登録の「半分はおる」とは全く意味がわかりません。確かにどの地域の人でもリコール会の会員にはなれました。愛知100万人リコールの会は世界中からアクセスできるWEBで募集してしておきながら、会員登録と受任者登録を分けなかったのでしょうか。これが原因で署名簿の発送遅れや、受任者欄の記入ミス連発に繋がったのではないのでしょうか?なんというポンコツ

 ネトウヨはバカです。「県外ですが署名します!」というツイートも何度も見ました。バカだからこそ事務局が整理して彼らを上手く使わなければいけないのに、事務局までバカだと手に負えません

3. 「パソコンでグラフ見た」のに「2万台いう説」

 これも意味がわかりません。河村市長は「見た」のになぜ「説」になってしまうのか。覚えてないのならもはやこの数字はアテになりません。しかも「間違いない」とまで言っているのに。「見た」ことが「間違いない」という意味であれば、これまた数字はアテにならなくなります。

4. 署名した日は9月中とは限らない

 検察が6073筆と言ったのは9月末までの署名です。署名をいつするのかは提出に間に合う限り自由ですし、署名簿をいつ事務局に提出するのかも間に合う限り自由です。また、一の位まで正確な数字が出ているので、検察は証言からではなく、署名の日付を見てカウントしていると思われます。受任者が署名簿を手にするまでかなり遅れていますので、署名日が10月になっていても何の不思議もありません。なので受任者が1万人いたからといって「(9月末に)1万以上はあった」という署名がもっとあったことの証明にはならないのです。実際に有効署名数は7万3千筆あったのですから。

5. 受任者の数も確認できる人がただの応援団なのか

 河村市長は市議会でリコール運動の「中心人物」と言われたことに激昂して否定しています。「熱心に応援したことは事実だが組織的な管理、経理の管理をしているのを中心人物という。(私は)中心人物でない」と言っていましたが、受任者の数をパソコンのグラフを見て確認できる人はリコール会に何人もいません。受任者どころか請求代表者ですら署名がどこにあるか、何筆集まっているかもわからない団体です。受任者の数なんて知るわけもありません。その中で河村市長はパソコン画面までみて確認しています。どれだけ中心的な立場だったのかがわかる答弁です。

署名簿を次回のリコール受任者集めに転用

 冒頭陳述でも出てきましたけど、すぐ処分すれば分からんと言っておるでしょう、彼は。そういうことなんですよ。俺はそんなこといかんいうて。もう1回やれば。流用はできませんよ、流用はできんけど、署名してくれた人にもう1回手紙出して、前回、署名ありがとうございますと、あらためて、前回はコロナで無理でしたけど、今度は受任者になっていただけませんかと言うのはいいですから、それは。正当な政治活動ですから。向こうの自由意思に任せると。

 今回のリコール運動で、河村市長の後援組織である「ネットワーク河村市長」の後援会名簿が受任者集めに使われたことに批判が集まりました。名簿を勝手に別のことに使ったわけですから当然です。しかしこれは法的にはセーフ。政治活動ではよくあることだと河村市長は悪びれることもなく強弁しました。使われた市民からすれば不快極まりないことで、これは報道でも責められました。

 ところが全く懲りてないことがこの答弁でわかります。署名してくれた人に受任者になってくれませんかと言うために保管するのは正当だとここでもまた言っています。この「署名簿を保管しろ」と言ったということを河村市長が偽造署名に関わってないことの根拠にしているので、これは外せないことなのです。

何を言ってるのかわからない

河村:どうもすいません。それから毎回聞いてもらやええけど、今日、番外だけど、河村さんが関与しとらん理由で、1つはやっぱり名簿を残せと言っとる。それからもう1人のグループの人にとったら、やっぱり河村さん、調べたと、内部で、それぞれヒアリングをして。なんでこんなことを言う。あれが関与しとらんことの大きな理由だ言うてましたね。そりゃそうだわないうて、そんなもん。いうことがあったということで。番外ですけど言っときます。すいません。

最後、何を言ってるのかわかりませんが(いつもそう)近々、内部調査の結果を出すそうで、そこに関わってくる話になるはずです。頭の隅に置いておきましょう。ま、疑われてる張本人の内部調査の信用なんて微塵もありませんけどね!!

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