「活」という字
「活」は忙しい。
朝活、婚活、就活、妊活、離活、恋活、ヲタ活、etc……
「活」という言葉が苦手だ。なぜなら、「活」と言われると、なんだかとても頑張らないといけない気がするからだ。
「ちゃんとやれ!頑張れ!」「さぼるな!さもないと遅れをとるぞ」と脅されているような気持ちになる。
大人になるに従って「自分なりの『自分自身』の楽しみ方」を手に入れていった。
それは本当に時間のかかる作業で、試行錯誤しながら自分というものを見つめ、少しずつ自分が楽しめる、自分が面白いと思える自分になっていくような感覚があった。
「◯活」という言葉を宣言し、今こそ頑張るときだ、頑張らなければならないと世間は言う。タイムリミットがあるからと言って、恋活や婚活をする。それは現実だから仕方ない。それはわかっているが、しんどい。
私は、自分のことがそんなに嫌いじゃない。思いの外、自分のことが居心地がいい。
しかし、簡単に、世界からの圧迫に揺さぶられてしまうこともある。そのことも悲しい。
「活」と言う言葉に励まされている人もたくさんいるでしょう。少なくとも私は「活」という言葉を今後も避けて、こっそり「自分自身」を楽しんで生きていきたいと思う。
そうしないと、周囲や社会通念を気にして、自分のことを演技しないといけないヒリヒリとした気分を、一日の大半の時間味合わなければならないからだ。
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