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ありがとう。大好きな○○へ

私は、ある場所で不思議な人と出会った。

その人の第一印象は、
マスク姿で、よくわからなかった。

その人は、あなたと同じ歳上で、
とても優しい人に思えた。

その人の名前は「 」と言った。
これからは『彼』と呼ぶことにした。

彼と話をするようになって、
(彼と仲良くなりたい)と思うようになった。

彼もまた(私と仲良くなりたい)
と思ってくれるようになったのか、
わからないが、連絡先を交換し、
2人で遊びに行く予定を立てた。










彼への想いが強まるほど、
あなたへの想いは弱まっていった。

彼のように、あなたとLINEしたかった。
彼のように、あなたと遊びに行きたかった。
他愛もない日常を、あなたと過ごしたかった。



でも、もう叶わないことを、私は知っている。



あなたは、もう私の元へは、帰って来れない。
手の届く範囲に、あなたはいない。

元から住んでいる世界が違うのだから。
ずっとずっと遠い世界に、住んでいるのだから。








あなたにできなかったこと、やりたかったことを、
彼にならできるのだろうか?

新しく出会った彼になら、
私の本音を言えるだろうか。

知り合ったばかりの彼に、
甘えてもいいのだろうか。

彼が差し伸べる温かく優しい大きな手を、
ぎゅっと握り返してもいいのだろうか。