治療家・セラピストのハイブリットな働き方

※まず始めにこれは何かのセミナーに勧誘したりするものではなく、私自身現在25分6000円で施術をしているにあたって「過去の自分にこうした方が良いよ!」という軸を元に書いています。これによって技術が身につかないのに安月給で時間だけが過ぎてしまう資格だけの治療家・セラピストにならないようにしたいという不安がある方にメッセージを込めています。興味がある方のみお読みください。

手っ取り早く技術を身に着ける為には

職人であるからには【技術】を早く身に着けたいのが本音です。
私もそうでした。
まず結論から申し上げるとここでいうそのためにはすべき苦労が2種類あります。それは【時間を掛けて技術を身に着けるのか?】【お金を掛けて身に着けるのか?】という事です。
正直私個人が思う事ですが柔道整復師専門学校や鍼灸専門学校などの専門学校で得られるのは【技術】ではなく【資格】です。
資格は言い換えると【目次】とも言えます。つまりは技術を得るための目次を学んだのが専門学校でありそこから卒業して、次はその目次を引用して職人技を身に着ける必要があります。

時間を掛ける苦労

時間を掛けるという事は師匠(院長)から学ぶという事です。
院長の技術を傍でみて盗むというのがそういう事です。専門学校では結局卒業生が開業しそこに卒業生を就職させて就職率も安定させることが出来るためこの【時間を掛ける】スタイルを勧めています。
裏があるわけではありませんが、学校も治療院(就職先)も卒業生も【三方よし】とみます。
凄い技術を持っている先生ほど”技術は盗め”精神が強い傾向にあります。全ての社会的なコンプライアンスフィルターを取っ払ってお伝えすると”院長の機嫌を取り気に入ってもらう事がこの苦労の肝”と言えます。
つまり可愛がられてなんぼという事です。

ここで心得ることは
・院長がカラスが白いと言ったらカラスは白い=院長の言う事は絶対
・”働いている”のではなく”学ばせてもらっている”

少しガッカリしたかもしれません。しかし考えてみてください。
あなたが大金を払って専門学校で苦労して得た知識を、その辺の身体の勉強に興味がある人に1から10まで無償で時間を掛けて教えられますか?
院長はそれを無償どころかお給料を支払って教えているのです。しかし院長も人間です。学校の先生なら平等に扱うべきですがあなたが行こうとしている技術を学ぶ環境は【戦場】です。学んだ者勝ちなのです。
あなたが院長から技術の基本から極意を診療時間の合間を縫って教えたり、信頼できる患者さんを実践練習台に施術させたり時間的なコストと、患者を失うリスクを持ってあなたを育てるのです。
院長も人間ですからそこで素直な部下だと可愛くてついつい教えたくなります。いかなる時も院長の機嫌を取り時間を掛けて技術を絞り出して学ぶことが出来る方はこの方法をお勧めします。

お金を掛ける苦労

院長に機嫌を取りながら技術を教えてもらうなんて【そんなブラックそうな環境に居たくない】という意見もあると思います。
気持ちは分かります。そんな方はセミナーや他の治療院に施術料を払って学ぶという苦労です。
お金がないかもしれません。私はこの苦労を選びましたが、遊ぶことや服を買ったり好きなことにお金を使わず技術を得る事にお金をつぎ込みました。
また妻にも頭を下げ勉強会に行かせて貰ったりしました。
お金を掛けてする苦労とは”自分の技術に投資する代わりに、好きなことを我慢して時には同居人に頭を下げることが肝”と言えます。

林修先生の言葉で「嫌なら辞めなさい。勉強は贅沢」という言葉が私は大好きです。本来何かを学ぶ時には資本(お金)が必要です。その資本で得た知識や技術で更に資本を得たり人を喜ばすことが出来る投資だから勉強は贅沢だと私は思います。

”ハイブリットな働き方”

私自身は最初に院長から学びその後デイサービスで働きながらセミナーに行きセミナーで学んだ事を試して練習するの繰り返しを行ってきました。
現在の料金を取れるのに10年間かかりました。職人だからこそ時間が掛かるのは分かりますが、やはり要領のいい方法を知っていた方が遥かに良いに決まっています。
イチローの言葉に「遠回りが一番の近道」という言葉がありますが、いくら遠回りでも努力にも正しい努力と正しくない努力があります。方角さえ合っていればいずれ到着しますが、道中どこが危険でどこが安全でと知っておいて損はないと思います。

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