博士課程に行ったら就職ができなくなるは間違っている
今回は博士課程に行くとろくな就職先がなくなるというよくある文言についてつらつらと書いてみます。
高専の時すでに「ドクターまで行ったら就職先ないから仕方なく高専の先生になるぐらいしか選択肢がない」みたいにしっかり脅しかけられるから遅くともみんなマスター卒で就職するよwwww
— はるき@きょんこいずの出戻りアフィリエイター&VTuber (@harukidoruwota) December 3, 2020
今日こんなリプをもらったんですが、これって先生が優しいし間違ってないんですがやはりこういうことを学生に言わないといけない今の社会は間違ってるなあと思いますね。
というか、そもそも就職自体は若ければできますw
専門性を直で活かせる就職先が少ないだけ。
専門性を活かせる仕事を作らないのは国、会社、経営者の能力不足ですね。
日本はろくに博士卒を活かす力を持たない経営者や会社が多く、二番煎じ、三番煎じのことをやるのは早くてもほんとに0から作ることに関してはリスクを取らない傾向にあると思います(というか単に専門性を経営陣が有していないのでできない) 。
IT化にも乗り遅れてアメリカに電脳プラットフォームを占拠され、中国にも技術力でぶち抜かれてしまっています。
これは博士や大学院生のリソースを有効に使えない国や社会の問題ですね。
専門性を活かした十分な就職先を作れないわけなので(後述しますが就職先がなければ自分で作れば良いです)。
ちょうど昨日研究所のポスドクさんと話す機会があったのですがやはり成果主義が行き過ぎてみんな疲弊。
短期的な成果を出さないと部門の予算がなくなったりする現状は今も変わらず。
国の予算配分を決めるのは財務省。やはり財務省が癌なわけですね。
また、アメリカなどでは軍事費として研究費を潤沢に取ってきつつ、その中で基礎研究を延命させることができますが日本ではこれも歓迎されません。
とは言っても、博士課程取得者の就職問題はアメリカでも多少起きてますし、世界的にもよく聞く話です。
日本は驚くほど学歴を重視しない若さ&学閥重視の国なのでより逆風が強いとは思いますが笑
まあとは言っても、実際歳を食うまでは就職も転職も普通にできるので学生各位安心しましょう。
ちゃんと研究してたり、自分のキャリアについて考えて動けていれば就職はできます。
博士課程の間に自分で事業を作る挑戦などしてみるのも良いでしょう。
尖った専門性をマネタイズするのがどれだけ大変かもわかります(`・ω・´)
逆にその辺りがわかると仕事としてやる研究と自分のライフワークとしてやる研究を分けるという生き方もストンと腹落ちします。
加齢してからのポストの少なさも異常なので自分で仕事を作る力があれば博士課程にいた数年のラグなんて大した問題にはなりません。
博士課程にいる間は基本貧乏ですが、それも耐えられないレベルに達してしまう人は一度休学でもなんでもして金と経験を貯めてみるのも良いですよ。
僕はアフィリエイトやウェブ制作のクライアントワークや小規模のアプリ開発なんかで仕事を取りながら生活しました。
GoogleのSEOの穴を突いて遊ぶSEOスパムなんかも経験してます笑
もっともっと仕事の幅は広いのは承知していますが、いろんな形の働き方、仕事の作り方を自分なりに経験して、その上で専門性をどう活かすか。
改めて考えていくのも面白いのかなと思います。
こういう学生生活してると企業も面白がってくれますし、普通に就職もできますから。
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