広野を行く(ドラクエ1)楽曲解析
ドラクエ1全曲楽曲分析シリーズ第4弾。
ドラクエ1のフィールド、アレフガルドの曲である。序曲がドラクエシリーズ全体に共通するテーマなら、こちらはロトシリーズを貫く重要なテーマ曲となっている。
前半(1~6小節)
前半(1~6小節)はバスがDのペダルポイントを貫いている。キーはDmで、ふつうはAeorianだが、ところどころDorianとなる(コードがG/D、メロディにシ♮が入るところ)。AeorianとDorianの比率5/12で半々くらい。中世と古典の中間の響きで、素朴ながら味わい深い。
6小節目の後半は後続のドミナントに向かうためのドッペルドミナントの裏コードBb7がさりげなく使われている(Lydian Dominant)。
ドリアンを織り交ぜた展開と、キメの箇所でのドッペルドミナント裏コードは、次作以降ドラクエのフィールド曲のお決まりイディオムとなっているので、本曲は短いながらも重要な礎が築いたといえる。
後半(7~8小節)
ここは半終止のドミナントのみとなる。上声はラのみだが、バスを動かしてド#レシド#と変わりにクリシェで動きを見せる。
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