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「コトバ」を失うマルチタスクにご用心。
「マルチタスクができると仕事ができる人」みたいなイメージがありますね。
ですが、マルチタスクは原則、人類には向いていません。後述しますが、ロンドン大学の脳科学の研究でも証明されています。
私の以下の経験上も「本当に価値のある仕事」ができていると感じるのは間違いなくシングルタスクです。
公務員(比較的マルチタスクだがスピードは普通)
IT企業(超絶マルチタスク&ハイスピード)
フリーランス(シングルタスクを意識)
響きのかっこいい「コトバ」に惑わされないためのnoteを書いてゆきます。
マルチタスクは万能ではない。
「マルチタスク」という単語をGoogle検索すると「2つ以上の作業を同時に行う」もしくは「短時間で切り替えながら進める」ことと出てきます。
(世の中には『マルチタスクで働けます』『マルチタスクが得意な人におすすめ』などという求人もあるようですね。)
世の中にはいろんな仕事がありますので、マルチタスクが全く不要/不可能とは言いません。ですが、基本的に人間の脳というのは2つ以上のことを同時にこなすことは難しいのです。
以下の引用をご覧ください。(長くなってしまったのですがそれだけ素晴らしい内容ということです!)
最近の脳科学の研究では、「人間の脳はマルチタスクができない」ということが明らかになっています。
(中略)
たとえば、ロンドン大学の研究によると、作業中にメールや電話を確認するなどのマルチタスクを行うと、IQが10ほど低下する結果となりました。なお、この数値は、マリファナ(大麻)を吸引したときの約2倍に匹敵する、と報告されています。
その他にも、こうしたマルチタスクを続けると、ストレスホルモンが分泌されるという研究もあります。ストレスホルモンは、脳内で記憶を司る海馬に対して著しい悪影響を及ぼし、記憶障害の原因となります。
長期にわたってストレスホルモンが盛んに分泌されると、海馬の萎縮が起こります。そして、ストレスホルモンが増えると、不注意やど忘れの原因にもなります。
また別の研究によると、1つの課題に集中して取り組めない場合、その課題を完了するのにかかる時間は50%も増えるということがわかりました。加えて、間違いをする確率も、最大50%も高くなるのです。
2つの似たような作業を同時に行わせた場合、効率の低下は50%ではなく、80〜95%も低下した、という研究報告もあります。
つまり、マルチタスクをする場合、2つのことを別々に行う場合よりも時間がかかってしまうのです。さらに間違いやミスをする確率も1.5倍に跳ね上がります。
元々マルチタスクというのは、コンピュータが複数のタスクを切り替えて実行できるシステムのことで、人間のスキルを表す「コトバ」ではないのです。
マルチタスクが苦手な方、ご安心ください。元来、人間とはそういうものなのです。そしてマルチタスクをしている憧れのあの人も、どんなに優秀だとしても、人間である以上は脳に負荷がかかっているということです。
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