【保存版】人とかかわる難しさを解消するたったひとつの方法

人とかかわる難しさのひとつに「意見の食い違い」があります。

• 家族やパートナーと話が合わない…

• 上司の指示どおりに仕事をしたら違うと言われる…

• 部下に仕事を任せたつもりが進んでいなかった…

これらの原因の多くは「お互いのコトバの定義がズレている」ことなのです。

例えば「情報管理を最適にする」と言ったときの "最適" ってどういうことでしょうか？

なんとなく『キレイに整理されている状態』のような気もしますが、求められているのは『欲しい情報にすぐにたどり着ける状態』かもしれません。（両方かもしれませんね。）

こんなの当たり前だろう、と思うかもしれません。
でも実際には当たり前のことがなされていなくて、人と人はかかわりにくくなっているのです。

コトバの定義については、進化生物学者で北海道大学大学院農学研究院准教授の長谷川英祐氏も、名著「働かないアリに意義がある」で言及されています。

　社会をつくる生き物たちは、みな「群れ」ています。社会性をもつ生き物以外にも「群れ」をつくる生物は数多くいます。しかしいったい「群れ」とはなんでしょう。例えば、あなたの家の庭に近所のネコが3匹いたらそれは「群れ」なのでしょうか？
　このような「群れとはいったい何か」というような概念の定義にかかわる問題は「定義論」と呼ばれ、科学においては定義の意味がハッキリしていれば、研究のなかでその定義自体に疑問を呈することに意味はないとされています。しかし、そもそも定義がハッキリしていないものについて、おのおのが勝手な定義で好き勝手に意見を述べても、議論が実り多きものになることはないでしょう。というより、世の中の意見の食い違いは、話していることの定義の違いを意識していないことから来ている場合も多いのです。

長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」p.150

ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある

この記事ではコトバの定義とはどういうことか、そしてかかわりにくい上司や部下と円滑にやっていくたったひとつの方法について、詳しく解説していきます。