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キャリアってそんなに大事? | 「生き方」の世界

「あ、この花 見たことある」

『アザミだよ』

「かわいい〜」

『アザミは、うつむいて 咲いて、だんだん 上を向くんだよ』

『咲いたからには 顔を上げたいって 思ってるのかもね』

「この世に咲いたん だもんね〜」

益田ミリ著「週末、森で」p.103

先日、友人と飲む機会がありました。

夫婦で北海道に移住しておりますが、2人とも家系に北海道のルーツは全くなく、道内に身内もひとりもいません。
妻の知り合いは0人、私も東京時代から仲の良い友人が転勤で1人いるのと、もうひとり小学校のときの同級生がいるらしい、という状態です。

なのでこの東京時代からの友人は、私の北海道での数少ない重要な飲み仲間なのです🍻笑

そんな飲み会の中、我々もいい歳ですので、ふとキャリアの話になり、友人から「よく〇〇(大手企業)をスパッと辞めて北海道来たね。結構もらってたでしょ?そのキャリア捨ててまでってすごいよね。」と言っていただきました

そうなんです。私、結構もらってたんですよ、東京時代。笑
(その件は以下の記事で少し触れています。簡単に言うと銀座付近に住んで余裕で外食して欲しいものを好きなときに買えるような生活でした。)

キャリアを考えるよい機会

さて。
前述の飲み会はとても楽しいもので、友人の発言もなんとも思わず「そうかぁ。でも北海道来たかったからねぇ〜。」みたいな感じで流れた他愛もない会話だったのですが、


「キャリアってそんなに大事なのだろうか」


と考えるきっかけになりました。

私は前職の企業に、自分自身のスキルアップ(+都心で好き勝手に住んでみたいという邪心)を目指して公務員から転職しています。

正直なところ公務員の100倍以上は学びがあり、尊敬できる人々もたくさんいる環境で、自分自身のスキルアップが大きく果たせて、今の自分につながっているという実感があります。

一方、スキルアップ(と邪心)が根底にあるジョブチェンジだったので、会社への思い入れはほぼありませんでした。
その上憧れだった都心に住んで好き勝手できたところで「欲求が満たされてしまった」のです。

ある種燃え尽きのような感覚になり、「得るものも得られた気がするし、この会社で出世したいなどとは微塵も思わない。ああ、続けられないな。」と思ってしまったわけです。

まとめると、

「転職により目的を達成してしまった。次は兼ねてより夫婦で考えている北海道移住を叶えたい。そこで特に思い入れもない会社は離れることにした。」

ということなんです。

自分語り的に経緯を綴ってしまいましたが、このお話をもとに大切な話をしましょう

お金は大事だけど、キャリアは…

お金は大事です。
我々が通常お金と呼ぶのは日本銀行券ですが、これは価値(モノやサービス)と交換するためのもので、「日本で現代生活をする」ために一定の日本銀行券を使ってモノやサービスと交換する必要があるからです。

では、キャリアは?

キャリアって大事でしょうか?

キャリアはないけど必要なお金は充分ある。
キャリアはないけどプライベートは楽しい。
キャリアはないけど幸せな時間が過ごせる。

キャリア、必要ですか?

大事なのは「満足できる生き方」。

「良いキャリアを積みたい」「自分のキャリアを大事に思う」
それはきっと、自己実現できる生き方だからなのだと思います。

なので、ハイキャリアを目指すことが自分の生き様なのであれば、私はその生き方はとても素敵だと思います。

でも私はちょっと違っていて、キャリアも手段でしかなく、自分が楽しいと思える生き方ができるなら、特に好きでもない会社で偉くなりたいとか、稼ぎたい、とか、思いません

人生が、もったいないですから。


この記事で引用させていただいた書籍🐿️

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