見出し画像

魚座の世界はいい悪いで判断しない

魚座の土星がもうすぐ逆行を終える。
6月30日からの逆行は、けっこう厳しいジャッジの時間だったと思う。

11月1日の蠍座新月あたりから
真空のような、無重力のような空気感があって、
それはおそらく時間や重力を象徴する
土星が留に入りつつあったからだろう。
魚座もタロットの「吊られた男」のような無重量の領域を意味する。

そして新月は土星と調和的な角度を取っていたから
このなんとも言えない「無重量の重み」みたいなものは
私たちの心身にポジティブに作用し、
親しい人たちの魂をよりしっかりと繋げるために起きている。

膿み出しと鎮魂ののちに、再び深く繋がれる魂。

先ほどスレッズにこんなことを書いた。


魚座は「山羊座と水瓶座の相克」を中和してリセットさせる作用を持ちます。土星が山羊座から水瓶座へと進んだ4年前はまさにコロナパンデミックの時期で、古い権力構造の破壊と突然始まったオンライン化の世界に私たちは揺さぶられ、深いところで傷つき疲弊しました。
魚座土星期はその痛みをリバランスさせるかのように、着実な癒しの技術が求められたり、これまでの歪みが目に見える形で噴出する時期でした。土星はもうすぐ魚座内での最後の逆行を終えて、私たちもそろそろ前を向いていく時。毒出しや変化を恐れず、心と体の相関関係を知り、命の巡る真ん中の場所に思いを馳せたら、新しい時代の始まりはすぐそこです。


去年から始まった魚座土星期は
コロナパンデミックで起きた負荷をリバランスさせるべく
深いところからの変化と膿み出しを司ってきた。

それは地の時代に無理し続けてきたことの総決算。
先に魚座に入った海王星が
さまざまなカルマを浄化し続けてきた土台の上で、
最後の仕上げのように振るわれる土星の裁定のエネルギー。

魚座はヒーリングと膿み出しとを同時に司る。
矛盾に満ちたこの作用は命の力そのもので、
山羊座・水瓶座というともに理知的なサインが
理性で構築したものをリバランスさせるべく
感情や命の力を復活させる様々な作用を繰り出してくる。

そこでは失敗が救いになったり、死が優しさになったり、
手放すことが再生のきっかけになったりする。
人とつながる喜びも、決して振り切れない孤独も同時に存在する。

この魚座独特の不条理さの中にある光を感知できる人が
「再生」「癒し」の恩恵を受けることができる。
全てはエネルギーの作用だという認識ができるかどうかだ。

去年からの魚座土星の作用で、
不条理な感覚を味わってきた人も多いと思う。
手厳しい現実に対峙した人もいるだろう。
逆に着実な癒しの仕組みを知り、
しっかりと自分を癒してきた人もいるだろう。
流れに無理せず、効率や意味を手放したり止まることを選んだことで
大きな安心の土台を手に入れた人もいると思う。

どれも膿出しであり、同時に祝福だ。

今感じるこの無重力感は
さまざまな浄化の洗礼を経て
不要なエネルギーを手放してきた私たちの
空っぽの感覚。

魚座は12星座最後の場所で、
生まれ変わるためのサインでもある。
感情を無視して結果を求めてはだめだ。
結果を手放した後に出てくる感情にこそ
次に生まれ変わるためのエネルギーがある。

空っぽの場所でも
胸の中にひそやかに点る光や愛の感覚を頼りに
私たちは本当につながるべき人とつながっていく。
この繊細な感覚、そして選択は
いずれ大きな未来の分岐点になっていくだろう。

今年の蠍座の季節に
冥王星が水瓶座へ本当に入ることには
大きな意味があると思う。

蠍座は「再び繋がる」場所。
私たちはつながることで自由を得る。
表面的な条件でつながることが縛りになった時代を終えて、
魂でつながることで大きな共鳴と安心を生んでゆく。

私たちは決して一人で存在するようにできていない。
そのことが新たに大きな意味を持って立ち上がっていく
水瓶座冥王星時代にになるだろう。

純粋な自分であるために
原因も結果も手放して、今やりたいことを純粋にやっていく。
そこにはもう時空の縛りはなく、
あらゆる存在の想いと喜びの交流が循環する命の真ん中がある。
かつて別れた人も、もういないものもそこではいつもつながっている。
いい悪いを手放せば、その場所はいつも私たちの中にある。