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中判なのにコンパクト? 富士フイルム「GFX100RF(仮)」ってどうなの?
~X-T5とZ8ユーザーの視点から語ってみる~
こんにちは、カメラ大好きな筆者です。
実は私、富士フイルム X-T5とNikon Z8という、まったく路線の違う2台を普段使いしているんです。X-T5は気軽な街歩き用、Z8は本気モードの撮影用…といった感じで使い分けています。
そんな私がいま一番気になっているのが、富士フイルムが2025年に出す(と噂されている)中判カメラ「GFX100RF」! しかも、レンズ固定式でGF 35mm F4が搭載されるって話なんですよね。
スペック上はフルサイズ換算で約28mm F3.2相当になるから、「あれ? 単焦点のわりにはちょっと暗めかも…」って思う方もいるかもしれません。たとえば、私のZ8に合わせる24-70mm F2.8は、ズームなのにF2.8通しですからね。
そこで今回は、「GF 35mm F4って本当に暗いの?」とか、「中判なのにこんなに小さくできるもんなの?」というところを、ちょっと掘り下げてみようと思います。X-T5とZ8を使っている立場から見て、どんなメリット&デメリットがあるのかも含めて、重量などの定量的な話も交えつつご紹介します。
まずはGFX100RFとGF 35mm F4のおさらい
GF 35mm F4とは?
中判センサーで35mmの焦点距離
フルサイズ換算だと約28mm相当の広角レンズになります。開放F4
一般的に「単焦点=明るい」というイメージがある中で、F4は控えめ。ボケ量はフルサイズのF3.2くらいとされます。固定レンズの可能性
交換式ではなく、本体とレンズが一体。その分コンパクトな設計が期待できます。
さらに噂によると、ボディ内手ブレ補正(IBIS)は非搭載かも…とのこと。中判なのにコンパクトさを優先した結果、サイズと重さを抑えるために諸々の機構を省略した可能性が高いですね。
Nikon Z8 + 24-70mm F2.8 と比較してみる
私はニコンZ8 + NIKKOR Z 24-70mm F2.8も愛用しているので、スペックを並べてみました。
機材重量(実測・公称)特徴・スペックなどNikon Z8(ボディ)約910g(バッテリー・カード含む)有効4575万画素のフルサイズ機。IBIS(5軸手ブレ補正)搭載。NIKKOR Z 24-70mm F2.8約805g大三元ズームの代表格。F2.8通しで明るく、被写界深度も浅め。Z8+24-70mm F2.8 合計約1,715g(910g + 805g)で1.7kg超え。手ブレ補正がある分、暗所でも比較的安心。
一方、GFX100RFは発売前なので正確な重量はまだわかりませんが、噂を総合するとボディ+レンズ込みで1kg前後になる可能性が高いと見られています。
中判機としてはかなり軽量ですが、ざっと1,000g~1,200gくらいはありそう…という声も。ここは実際のアナウンス待ちですね。
1.7kg vs 1.0kg で何が変わる?
持ち歩きの負荷
さすがに1.7kgのZ8セットは長時間ぶら下げていると肩にズシリときます。一方、GFX100RFが1kgちょっとなら、X-T5並みとまではいかなくても、だいぶ楽な部類。レンズの明るさ・ボケ
Z8側はF2.8なのでボケ量や暗所撮影の余裕があります。GFX100RFはF4固定ですが、そのぶん1億画素の中判センサーによるリッチな解像感に期待大。手ブレ補正
Z8はボディ内手ブレ補正あり。GFX100RFには無いかもしれません。画素数が大きいぶんブレやすさは気になるところ。
私がX-T5を使って感じる「富士フイルムらしさ」との関係
ちなみに、私が普段使うX-T5はボディ約557g。そこにレンズを付けても、だいたい1kg以内に収まることが多いんですよね。
この軽快さが好きで、街歩きや旅行にはX-T5を持ち出すことが多いのですが、「もうちょっと画質に余裕が欲しいな…」と思うシーンもあります。
そんなとき、「GFX100RFみたいな中判カメラを1kg前後で持ち出せたら、もしかして最強じゃない…?」って思うことが増えてきました。
もちろんF4は暗めだし、中判センサーゆえにブレにはよりシビア。だけど、その分富士フイルム独自の色味と1億画素の超高解像が手軽に手に入るかもしれない。X-T5ユーザーとしては、その“中判版X100シリーズ”的な立ち位置がめちゃ気になります。
中判なのに「単焦点F4」はなぜ?
数値だけ見るとフルサイズ大口径ズームに負けている感じもしますが、富士フイルムとしては明確な意図があると言われています。
小型・軽量化を優先
中判を気軽に持ち歩いてほしい。そのために、大口径やIBISをあえて削ぎ落としている。固定レンズ+高画素で、システムの最適化
レンズ交換式にするとどうしても大きくなる。固定式ならレンズとセンサーを最適な形で組み合わせられるので、画質や小型化の両立がしやすい。28mm(フルサイズ換算)というスナップ向き画角
旅行や街撮りで便利な28mm相当。F4とはいえ、中判の立体感ある描写が味わえるなら価値がありそう。1億画素なら後から大胆にトリミングも可能。
ライカQ(28mm F1.7)やリコーGR(28mm F2.8)との比較もされがちですが、GFX100RFはセンサーサイズが一段上。しかもボディ重量も1kg前後に抑えようとしているわけで、そこが富士フイルムのこだわりなんでしょうね。
実際に使ったらどんな感じ? 使用イメージ
発売前なので作例や実測値はこれからですが、既存のGFXシリーズを使った経験や噂から推測すると…
28mm F4でも中判のボケはそれなりに楽しめる
被写体によっては背景がほどよく溶け込み、立体感のある描写が得られそう。1億画素はブレに要注意
手ブレ補正なしで1億画素はちょっと怖いかも。シャッタースピードはX-T5より速めを意識しそう。小型中判のメリット
Z8に24-70mm F2.8を付けて持ち歩くより、かなり軽量&省スペースになるはず。日常スナップや旅行撮影で、中判ならではの表現を気軽に味わえそう。
ただ、ズームレンズがないので画角は28mm固定になります。私はZ8を使うときは、広角から中望遠までカバーできる24-70mmがやっぱり便利。なので、もしGFX100RFを導入するなら、そこは割り切って「28mm一本勝負」を楽しむスタンスになるのかなと。
まとめ:F4でも魅力はある、中判という世界
というわけで、単焦点F4は確かに暗いし、フルサイズの大三元ズームと比べると「スペック負け」に見える部分もあります。
しかし、それもすべて「中判を1kg前後で気軽に使わせたい」という狙いがあってこそ。特に私のように、X-T5のコンパクトな操作感を愛しつつも、Z8レベルの描写力も欲しい…なんて贅沢を言う人には、このGFX100RFは妙に刺さる存在かもしれません。
Z8 + 24-70mm F2.8:1.7kg超えのパワフルセット。明るいレンズ&手ブレ補正で撮りやすい。
GFX100RF + GF 35mm F4:1kg前後で中判100MPの画質を堪能(予定)。広角単焦点を活かせばスナップから風景まで超高精細な写真が撮れそう。
最終的にはどちらを選ぶか、あるいは両方使い分けるかは、撮影スタイル次第ですよね。私の場合はすでにZ8の“ズッシリ感”とX-T5の“軽快感”を使い分けているので、このGFX100RFが仲間入りするとどうなるんだろう…と今からワクワクしてます。
みなさんはどう思いますか? 「中判ならF2.8がよかった!」という意見もあるでしょうし、「いや、28mm F4でコンパクトにまとまるなら大歓迎!」という方もいるはず。ぜひコメントなどで感想を聞かせてください。
GFX100RFはまだ公式情報が出そろっていないので、続報が入り次第、また追記していきたいと思います。それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!
(この記事は噂ベースの情報も含みます。製品仕様は変更になる可能性がありますのでご了承ください。)