50-50を達成している間に。
先日公開した「初秋の旅」シリーズは公表だったようでよかったです。内容自体は1日2日で書き上げたのですが、あまりに連発するのもどうかと思ったのでしばらく寝かせてありました。そうしたら今回新しいタグも始まったようなので、それも新たに付けました。どうなるでしょうか。
さて、10月になって、私が8月に受けた社労士試験の合格発表がありました。結果は、受験番号が一つ前の人は合格していましたが、その次の人はだいぶ先の人でした。
3月中旬から仕事をしないで毎日勉強していたのですが、合格をつかむことはできませんでした。しかも結果として、昨年受けた試験からほとんど点数が伸びていませんでした。受験直後に自己採点して、すぐに不合格であることがわかるレベルでした。この半年で、大谷翔平選手は50-50を達成しているのですが、自分はいったい何をやってきたのだという感じです。まぁこの1か月動きが遅くなったところで、就職しにくい状況に変わりはないし、当時は落ちたときのことを考えたくなかったというのもあります。
さすがに来年の試験ことを考える余裕はなく、これを機に普通に就職しようと思ったのですが、何をしたいのか全く思いつきません。そもそも私の大学時代の専攻は日本史なので、歴史と地理は大好きなのですが、それではお金にならないということは大学時代から分かっていました。あの就職氷河期世代の時代のことなので、英語や数学ならともかく、日本史の教師の枠なんてまずないだろうということで、教職課程すらとっていません。その後縁あって色んな職を転々としたのですが、私のキャリアとして残っているのは、約2年半で6施設を転々とした(最長1年4カ月、最短1か月)介護職を除けば、ほとんどが公的機関の事務職です。そんな人間が今さら民間企業で仕事ができるわけがないのです。
あまりに何も思いつかないので、ハローワークの就職氷河期相談窓口というところに行きました。しかし、そこでもお手上げ状態です。私は20年来のペーパードライバーということもあり、昨今人手不足が叫ばれている運送業や、主に車で外回りをする営業職に就くことができません。介護職も人手不足業種の1つですが、あんな経歴なので、もし今度やることになったら、ちゃんと学校に通って介護福祉士の資格を取ってからと決めています。ただし介護職も正社員になると夜勤があるし、それで給料も激安なのでする気が起きません。その就職氷河期相談窓口で提案されたのは、倉庫での軽作業!…まぁバイトならやりますけど。というか、「倉庫での軽作業」で正社員雇用している会社が未だにあるというのが驚きですが。
私は一応大学まで出させていただいているので、社会に対してそれなりの責任があると思っています。我が子に倉庫での軽作業で生計を立てさせるために、うちの親は私を大学まで出したわけではないと思います。(倉庫での軽作業で生計を立てている方には非常に失礼な言い方だとは思いますが。)
そんなわけで氷河期世代窓口も全く使い物にならない(もちろん人によっては有用なんでしょうけど、扱う素材がまずすぎた)なか、これ以上考えても永遠に答えは出そうにない。なら現状維持で来年も社労士の試験を受けるかということになりました。
調べてみたら、ちょうど某LECが10月6日から講義が始まるところだったんですよね。今回の敗因は、ちゃんと学校に行かなかった(通信教育ですませていた)ところにもあると思うので、今年はちゃんと学校にも行った方がいいということで、早速申し込みました。今までは全て自分で決めてやってきましたが、学校のレールに乗ってみるのも悪くはないです。
ということで、これから毎週日曜日は学校に行くとして、それ以外の日はどうするか。前回は半年なので勉強に専念してもまぁ…という感じだったのですが、今回はほぼ1年あるので。弁護士や公認会計士などならともかく、社労士ぐらいで1年間勉強に専念するというのもなぁという気持ちと、もう半年間何も仕事をしていなくて、これからまた1年間また何も仕事をしないとなると、試験に受かって仕事を始めるときに、ちゃんと仕事をはじめられるのかなぁという不安が残ります。だから少しは仕事をして、社会とのつながりを保っておきたいです。一応厚労省の調査では、合格者の中で無職の人の割合が10%程度いることにはなっているのですが(試験の時にアンケート形式で解答用紙と同じマークシートにマークすることになっています。)この「無職」というのも専業主婦とかのことでしょとか思ってしまいます。本当に勉強のためにすべてを注ぎ込める人がどれだけいるかということです。私のようなケースは本当にレアケースだと思います。ありがたいことに。
まぁなんとか社労士事務所のパートの仕事は見つけたのですが、多分48歳男性が就くことは想定されていないと思います。年齢性別で労働者は差別してはいけないことになっていますが、それはあくまでも建前です。48歳男性で正社員の仕事を希望しないというのは、異常人物ということで社会から排除されなければいけない人物なのです。そこにあらゆる事情は配慮されないのです。そんなに世の中は甘くありません。少なくともハローワーク的には、「雇用保険の対象にならない仕事は仕事のうちに入らない」というスタンスです。彼らは雇用保険の運用をしているので、その対象となっていない人は自分たちのお客さんではないわけです。でも「誰かに雇用されなければならない」という価値観はもう古いというか、もともとそんな社会ではなかったはずです。
上記の氷河期世代窓口で、社労士の学校に入ったという話をしたら、「資格をとっても正社員で就職するのは難しいと思うけど…まぁ頑張って。」という反応でしたが、そんなこと分かっています。だから事務所を開業しようとしているんです。事務所を開業して全然お客さんが捕まらないのならまだあきらめがつきます。それだけが事務所の仕事ではないですし。でも雇用されるということは、雇用されなければそもそも始まらないわけで。
ということで、これからどうしようかと考えているところです。一人で行動していると色々考えこんでしまうので…まぁともかく、労務管理を志す者としては、怪しい労働はしてはいけないと思います。それ以前に、スーツを着て履歴書の写真を撮りに行くのが面倒くさいんだよなぁ…