初秋の旅④~城崎温泉から京都へ~
初秋の旅最終回です。最初は天橋立に行こうかと思っていたのですが、ありきたりだと思ったので、竹田城に行くことにしました。建物は残っていませんが、山城で有名なところです。また、「天空の城」としても知られていて、雲海を見ることができることもありますが、あれは冬場の早朝でないと見られないので、今回は無理です。でもそうでなくても見ごたえのある城です。
鉄道の場合、播但線というJRに乗って行きます。2時間に1本しか列車がないので注意が必要です。その竹田駅で降りて、お城までは途中までバスに乗って行きます。よほど登山が趣味とかでない限り、このバスに乗って行くことをお勧めします。これも本数は多くないので、時間を見ておく必要がありますが。
バス停を降りると、10~15分歩いて入口まで行くのですが、この道はアスファルトで舗装されています。それなら入口の近くまでバスで乗りつけてほしいところですが、入り口付近まで行ってしまうとバスが切り返せないんですね。それなら仕方ないです。
途中には「落ちない石」というのがあります。
入口から入ると、壮大な景色が広がります。
建物は残っていませんが、逆に建物を建ててしまうと陳腐になってしまうので、これでいいと思います。これだけでも、竹田城のすごさは十分伝わります。ただ、ベンチが少なくて、あまりゆっくりとできなかったのが残念でした。
帰りは、どうせ下りだしと思って、歩いて降りたのですが、膝がガクガクになります。時間に余裕もあったので、バスで帰ってもよかったかもしれません。
竹田城は、アクセスに若干の難がありますが、それでも行く価値は十分にあります。この度の初日に姫路城に行きましたが、表の姫路城、裏の竹田城という感じで、兵庫県を代表する歴史遺産だと思います。
ちょうど私が行った日の前日に、議会で不信任案が可決された兵庫県の斎藤知事が、失職というかたちでその地位を去ることになりました。その歴史的な日に私は兵庫県にいたことになります。たまたまですが。その原因となったパワハラの問題というのは、私は県民ではないのでマスコミ等による報道でしか知ることはできないのですが、せっかく兵庫県にはいい資産があるのですから、これを生かした県政が行われることを期待します。
続いて2時間に1本の播但線に乗って次の和田山駅で降り、山陰本線に乗り換えて福知山に行きます。ついに京都府に帰ってきました。
福知山といえば福知山城。福知山城は明智光秀が築城したということで、大河ドラマの「麒麟が来る」が放送されている頃から、一度福知山城には行ってみたいと思っていたのですが、なかなか行く機会がなく、今回初めての訪問となります。福知山城も例によって駅から少し離れている(といってもほぼ駅と平行に進むのですが)ので、駅前で自転車を借りて5分~10分で到着します。
再建のお城なので土足で入ります。実際行ってみたけど大したことはない感じです。だいぶ疲れてきたのでこのあたりで帰ります。
最後は福知山から特急「はしだて」に乗って京都まで帰ります。しばらく各駅停車の列車(しかもほとんどが昭和の車両)だったので、特急は快適です。
今回の旅では、中国・近畿地方を反時計回りにぐるっと1周するルートで、非常に達成感のあるものでした。「やくも」にも乗れたし、出雲大社にも参拝できました。ルートとしては満足しているのですが、反省すべき点とすると、やはりホテルにはちゃんと課金した方がいいと思います。今回は平日でしたが、1泊6,000円とか7,000円で泊まれるホテルにロクなのはないなぁと思います。個人的なこだわりとしては、温泉がなくても大浴場のあるホテルがいいのですが、そうなると途端に選択肢が少なくなります。ホテルの経営としても、ユニットバスをやめて大浴場にした方がお客さんの満足度が高まると思うのですが。光熱費の問題にしても、各部屋でちまちまやるよりいいし、なんなら宿泊料金に上乗せしてもいいと思うのですが、どうでしょうか。
しかし、1人で旅をするなら鉄道の方がいいと思います。車だといつもの自分の車にしか乗れませんが、鉄道だと、そこでしか走っていない車両に乗ることができます。車だと、運転中も気を抜けませんが、鉄道だと、それなりのお金を払えば、運転は人に任せて、車内でゆっくりすることができます。費用的にも、ガソリン代、高速代と電車代を比べると、遜色ない範囲に収まるのではないかと思います。車の場合、高速代はともかく、ガソリン代を事前に正確に把握することは困難ですが、鉄道の場合は、交通費は調べれば正確に算出することができます。鉄道の場合、どうしても時間による縛りがありますが、それはそれで目安になっていいと思います。
これからも機会があれば、また旅行に行きたいと思います。