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【LDLパートナーインタビュー】ローカルの公共空間を使ってまちをおもしろくする~西田稔彦~

LDLはプロジェクトを立ち上げるパートナーとそれに関わるリサーチアソシエイトで構成され、プロジェクトのアウトプットにつなげていくことを目的としたラボです。数々のプロジェクトが進んでおり、合同企画なども開催予定です。

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今回は、第5回目のパートナー紹介です。大分県竹田市などで公共空間の活用のプロジェクトを手掛ける西田稔彦さんにインタビューしてお話を伺いました。

西田稔彦さんのプロフィール

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㈱地域科学研究所のディレクターとして、自治体のGISシステムや自治体の公共マネジメントシステムに関する仕事をされている西田さん。
地域科学研究所は、もともと不動産の鑑定業を主にしていましたが、自治体の固定資産税に関する業務を30年ほど前に引き受け、そこから公共不動産の管理・活用や、活用の中での課題などを解決する仕事につながっているとのこと。西田さんも、自治体の持つ公共不動産についての課題の整理や、それを活用する取り組みのプロデュースなどを手掛けています。こちらのサイトを見ていただくとイメージがつかみやすいと思います。

生まれ故郷である大分県竹田市では、地元の大分大学の大学生と一緒にまちを歩いて空き地をマッピングし、エリアを分析して活用方法を提案し、「空き地戦略本部」と題したまるで秘密基地のような活用実験をしています(空き地は西田さんも出資した民間の空き地)。DIYで作った可動式のイスを置いたり、テントを張ってみたりと、見ているだけで楽しい雰囲気が伝わってきます。

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大学生とのまち歩き(竹田クリエイティブマッピングパーティ)から作成した空き地MAPなどはこちらです。

大分県九重町宝泉寺温泉郷の水害からの復興プロジェクトでは、町田川という美しい川沿いにある温泉地のまちの魅力を再発見する取り組みを進めています。地元の若い人たちと一緒にエリアのビジョンを作りながら、フォトウォークでまちをめぐったり、「おいしい温泉水研究会」では、珍しい無味無臭の宝仙寺温泉水の活用を探っています。

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宝仙寺温泉郷復興プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。Instagram企画の写真を見ると、すぐにでも行きたくなってしまいます。

西田さんの取り組みは、公共空間の活用という固そうなテーマですが、なんとも楽しそうなものばかり。ほかにも中津市西谷温泉公園のサウンディングを通じた検討や、サウナボックスを使ったサウナーにはたまらない企画も進行中。

デザインセンスの高さなども気になり、理由を伺ったところ、もともと本業とは別で、竹田市のアートカルチャーの企画のディレクションにも関わっており、空き家を活用したアートイベントを通じて、空間の活用の面白さや、コミュニティデザインにも興味を持ったとのこと。8年ほど活動を続ける中でデザインなどのスキルも鍛えられたそう。

公共R不動産の馬場正尊さんともご縁があり、公共不動産の活用の中でエリアデザインとそのビジョンを大切にしながらも、楽しく、わくわくするような企画を多く手掛けています。

LDLに入ったきっかけ

ラボに入ったきっかけを伺ったところ、公共不動産の活用に関わる中で、木下さんはじめさまざまな人の意見を得たり、全国にある公共不動産の活用にもつなげられないかと思ったこと、そして最後は自分を追い込むため(笑)、とのことでした。

今の悩みや今後の取り組みについて

行政と関わる中で、公共不動産を活用していくときにぶつかる課題や、担当が変わるとプロジェクトが進まなくなったりするなど、活用したい民間と保守的になりがちな行政の温度差を感じることもあり、その差を埋めたいと考えているとのこと。ICT技術を活用して公共不動産を可視化することで、それを埋めることができるのでは、と思い、「ローカルの公共不動産を見える化するマップサービス」も進めていきたいと考えているそうです。

公共不動産のマネジメント、民間と協力した活用は、全国の自治体でもこれからさらに重要になっていくテーマです。民間と行政をつなぐ西田さんの取り組みが気になった方、公共不動産の活用に悩む自治体職員の方、なんだか楽しそうと思った方、LDLへの参加をぜひぜひお待ちしております!


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