私が道具にこだわる理由
年初あたりから、英語と並行して料理にも力を入れている。
きっかけは弁当づくりだった。節約のためにも、健康のためにも、弁当を作ろうと決めた。といっても毎日作ると決めてしまうと自分を追い込みそうで嫌なので「週2日は弁当を作ろう」とゆるくスタートした。それが結果として今のところ、作らない日のほうが珍しいくらい弁当を作っている。
子育てと仕事を両立しながら毎日弁当を作るのは、それなりに大変だ。育休から明けた当初は「弁当なんて絶対に無理!!」と思っていた。しかし人間の慣れは素晴らしいもので、今ではその生活に困難を感じなくなった。
料理を趣味にする
これは英語学習でも同じなのだが、なにごとも「楽しい」ゾーンに持ち込むことが継続の秘訣ではないだろうか?今の私は料理全般を「義務」ではなく「趣味」に近づけられており、だからこそ無理なく続けられていると思う。
さらに私の場合、そのような「趣味」化に欠かせないあるプロセスがある。それが「道具にこだわる」というものだ。
「道具にこだわる」ことには主に2つの利点がある。
一つ。道具にこだわると、テンションが上がる。
もう一つ。道具にこだわると、腕が上がる。
道具にこだわると、テンションが上がる
「テンションが上がる」の方はとてもわかりやすい。自分の好きな道具を使うと、より楽しい。
上級者の中にもあまり道具にこだわらない人が一定数いる。それは尊敬すべきことだ。なぜなら「道具にこだわる」ためには時間(道具を探すため)や費用(道具を買うため)が必要だから、そのようなコストを払わずして頑張れる人は立派だと思う。
けれども私はそういう人間になれない。物欲が強いし、美しい・使いやすい道具でないとやる気が出ない。だから多少のコストはやむを得ないと諦め、道具には徹底的にこだわることにしている。また、それ自体を楽しんでもいる。
以前も似た趣旨で記事を書いている。
道具にこだわると、腕が上がる
もう一つの「腕が上がる」について。これまた例外もあるのだろうけれど、私の経験上、良い道具は使い手の能力を引き上げ、次のステージに導いてくれる。
例えば私は、子どもが生まれてはじめて「ブレンダー」という調理器具を購入した。離乳食を作るためのものだ。Braunが有名だが、私はCuisinartのコードレスタイプを購入した(コードレスが圧倒的に便利だと思ったので)。
こういう飛び道具はなかなか使いこなせないのでは……と半信半疑だったが、離乳食が終わった今でも、ポタージュやジャム作り、それからホイップの泡立てなどに使っている。特にポタージュ作りにはブレンダーまたはミキサーが欠かせない。だから、もしこの時手にしなかったら、私は一生ポタージュを作らない人生だったかもしれない。
それから、最近のヒットは「真空保存容器」。ツヴィリングというドイツの有名なメーカー(ストウブも傘下に入っている)が出している「Fresh&Save」シリーズを購入した。
写真に写っているスティック型の電動器具と、ガラス(またはプラスチック)容器やプラスチックバッグをセットで使うと、食材や料理を真空状態で保存できる。
すると、食材や料理がぐんと長持ちする。
料理に必要なスキルには、味付けのバランスや火加減のみならず、「食材を無駄にしない」「作った料理を美味しく提供する」も含まれると思う。実は、料理の大変さや難しさ、めんどくささの正体は大半がこのやりくりではないだろうか?
一見して料理の「腕」に関係がなさそうな真空保存容器、実はかなーり関係ある……と私はみている。
それに何より、作り置きできると平日がとっても楽で、心に余裕ができてより料理が楽しくなった。
愛用している道具
今日は義実家からいただいた金柑でジャムとコンポート(→チョコがけにする予定)を作った。
以前も少し触れたことがあるけれど、有元葉子さんのラバーゼシリーズは使いやすくて美しい。少し高価なので、ちまちまと買い足している。
必ずしも高価である必要はないと思っていて、ダイソーのシリコンシリーズも気に入って使っている。
メインの包丁はグローバル、鍋はジオプロダクト。まな板はまだ迷子。
あと個人的にすごくおすすめなのが、銅の卵焼き器。どこのメーカーでも大差はないと思う。銅だと火の通りが良くて早く・美味しくできる。
昨年買ったヒット商品は、分解できるカーブキッチンバサミ(昨年の良かったもの投稿に入れ忘れてしまった)。肉はこれで切る方が包丁よりも楽なくらい。
それから時短家電である食洗機も料理には欠かせない。小さな子どもがいるためもあって、少し環境や健康を気づかうようになり、界面活性剤の入っていない「ハッピーエレファント」という食洗機用洗剤に変えた。洗浄力も充分だった。
欲しいものはまだまだたくさん。OXOのサラダスピナー、計量カップ。マーナのご飯冷凍保存容器。キャベツスライサー。バナナスタンド。コーヒー道具にもこだわりたいし、器はいくらあってもいい……。
・・・
自分自身、美味しい料理を食べるのが好き。食べてもらうのだって美味しいほうがいい。外食も好きだけれどどうしても飽きる。家庭料理がやはり美味しくそして身体にも良い、お財布にも優しい。
料理は一生使えるスキルだと思う。
一生使える道具を探しつつ、今日も頑張ります。
※ちなみに、いつも参考にするYouTuberさんがこちら。