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デュピクセントを2年間使ってみて

はじめに

生まれつき重度のアトピー性皮膚炎があり、縁あってデュピクセントを使い始めて二年が経ちました。
デュピクセントを用いた治療を始めようか悩んでいる方、副作用などが気になる方などの役に立てば良いと思い、この記事を書いてみることにしました。

医学的知識などは全く無く、あくまで個人の感想であることをご了承ください。

治療の効果

治療の方法

デュピクセントは一定期間の感覚をあけ、自分で注射を打つ自己注射を行います。
私が通院する病院では、最初は2週間ごとの投与をし、だんだんインターバルを広くしていき、最終的に月1回の投与で済むようにする方針でした。
私は現在3週間に一度のインターバルで投与をしています。

https://www.support-allergy.com/selfinjection/schedule  デュピクセント公式サイトより引用

注射の方法などの詳細は、デュピクセント公式サイトで確認をしてください。
最初は痛みや自分に注射を刺すことに抵抗を感じてしまいますが、これは時間が解決してくれるものだと感じました。

治療開始前の症状

全身に症状が出ていました。毎日うんざりするような痒みに悩まされていました。
特に、アトピー性皮膚炎特有の腕や脚の折り曲げる部分(肘窩)の酷いかゆみや赤みがありました。
夏場には汗疹のようなものも多くできていました。
あまりにも全身に症状が出ているため、他人から見れば一目でアトピー性皮膚炎とわかるような状態でした。

治療開始後の症状

顔を除いた全身から、症状がなくなりました。
一番明確に効果が現れたのは、先述した腕や脚の折り曲げる部分(肘窩)の症状です。
自分でも驚くほど、全く症状がなく綺麗になりました。
自分は一生肌のトラブルを持ち続けるものだと思っていたので、驚きはとても大きかったです。
今の状態では、他人から見てアトピー性皮膚炎と判断できないレベルまで状態が良くなっています。

血液検査の数値の変化

肌の状態の改善は、血液検査の結果から見ても明らかなものでした。
 ここでは、TARCという数値が分かりやすいです。

アトピー性皮膚炎の重症度の評価に有用な血液検査です。
アトピー性皮膚炎の血液検査では、特異的IgE検査、非特異的IgE検査が有名です。
これらの検査は、何に対してアレルギーがあるのかを知るためには有用です。
しかし、逆に言うとアレルギーの体質を調べているようなものですから、現時点の皮ふの状態をほとんど反映していません。頑張って治療してアトピー性皮膚炎がよくなったときに検査をしても、それほど値が変わらないのはそのためです。
TARCの値は、現状のアトピー性皮膚炎の状態を反映しますので、重症度の評価には有用な検査です。
皮ふの状態がよくなれば、TARCの値も低下します。

https://cocoro-hihuka.com/tarc.html  こころ皮ふ科クリニックより引用
2021/8 [1980] 2023/2 [156]

2021/8の1980と比較して、2023/2では156まで減少しています。

こころ皮ふ科クリニックより引用

この数値と表を比較すれば、デュピクセントはアトピー性皮膚炎に劇的な効果があることが分かります。

治療のデメリット

ここまででは良いところばかりを記述してきましたが、デメリットもないわけではありません。

副作用

副作用に関しての様々な憶測が飛び交っているデュピクセントですが、基本的に副作用はあまりないものと考えて良いと思います。
病院でもその様な指導を受けました。

私は治療を始めてから少し顔に赤みが出るようになった気がします。
ただあまり気にならない程度のものですし、年齢によるニキビの症状の可能性も考えられるため、これが本当に副作用なのか否かは定かではありません。

金額

治療を始めようか検討する時、一番大きな壁となるのはデュピクセントの値段設定ではないでしょうか?

デュピクセントホームページより引用

アトピー性皮膚炎の症状が劇的に改善すると言われても、この値段設定は大きな壁であると感じています。
政府の補助金等で自己負担額がもっと軽くならないものか、今後に期待としか言えませんね….

おわりに

いかがでしたでしょうか?
私は治療の効果で症状が劇的に改善し、肌のトラブルによるコンプレックスを抱く回数も減少しました。
治療費はとても高いですが、私はこの治療を始めたことは自分の人生にとってとても良い選択だったと感じています。


この記事がデュピクセントでの治療を検討している方の参考になれば幸いです。
一人でも多くのアトピー性皮膚炎に悩む方々にこの記事が届けば幸いです。

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