対局日記#166 四間飛車

2021/11/28 練習

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負け。ちょっと欲張りすぎた構想だった。

この展開は相穴熊になるのだが、▲5八金右と上がる理由について考えていなかったのでこの際ちゃんと理解しておこう。

実はすごく簡単な理由である。

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▲5九金右から穴熊に組めれば安全なのだが、△4五歩とされたとき▲5七銀と引くとヒモがついていない。よって▲6八角と受けることになるが、これでは先手不満である。

ちなみに▲7八金から組んでいるのは完全な好みに分類されるようだ。

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こうやって組んでから▲7九金と引くのが自分のスタイルなのだが、実際有効手が無いというのと、途中で仕掛けられたときの耐久度が高いという理由になるだろうか。手損のかわりに安全性を取って、でも後手から有効手が無いので…というある意味高度な手渡しである。評価値だけで見ればどちらの変化も同じということなので、まあそれだけ知っておけばいいかと思う。


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ここでどちらで取るべきか迷った。▲同歩は△6五銀を気にしたのだが、▲7七銀引としておけば空振りで先手良しだった。

本譜の▲同角は飛車が置き去りになってしまい、まずかった。

ちなみに先に▲2四歩と突き捨てるのは△6六角と切られて微妙である。


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捌き合いの図。飛車が働いていないので▲2四歩と行ってしまったが、逆に働きを無くしてしまった。

▲2六角が好手で、△4六飛▲6二角成△同金▲6三金△6一金▲5三歩なら先手良し。

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この筋、派手さの割によく出現するので次こそは気付けるようになりたい。この際の飛車は穴熊の一員として守りに徹してもらう方針だ。


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この局面、何かありそうというセンサーが働いたのだが▲4二角だったらしい。△5二金▲2四角成△4九飛成▲4六歩で、一応角打ちを咎めたことになるような気がする。


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ここで端攻めに移ってそこそこかと思ったが、相手の方が受け駒が豊富だった。

▲6五桂が見えにくい一手。△5二金▲5三銀と進める。

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△5一金と引けないのを良いことに張り付いていく。△同金▲同桂成は千日手が濃厚で先手が満足である。△5一銀と受けると難しいが、それでも拠点ができて望みある展開になる。


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本局で実質最後のチャンス。ここでは▲7七香と埋めるべきだった。▲7八香では△同飛成がうまい見切りで後手優勢になった。


負けるのは辛いことだが、知識の穴が一つ一つ埋まっていくのをしっかり感じようとすれば心地良くないこともない。

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