対局日記#329 組み合わせ
2022/5/23
中飛車系は本当に苦手である。
ただ、それは仕掛けをあんまり知らないからである。ちょっと手順が凝っている。
本譜の局面は、今後チャンスボールに見えるだろう。
△3二飛の瞬間に▲8六角。これだけは身に付けておこう。
いつもこの手を知っているのに指せない理由は△4二角と引かれてお手伝いに見えるからだ。
しっかり理解しよう。
△4二角▲7八銀△3五歩▲6五歩△3六歩▲6四歩で先手良し。
△1五角なら▲2四歩△同角▲同飛で良し。
三間飛車は結構放っておいても大丈夫だと思っておこう。
次の局面。
▲1六歩を突くかどうか問答し、結局妥協して▲3八飛とした。
しかし、▲3八飛△3七歩成▲同銀△3五銀という展開になってしまう異常、ここは強気に出るべきだった。
ここで▲2八飛△3五銀▲2四歩がうまい手順である。
▲2四歩をどのタイミングに組み込むか、かなり悩んでいたが正解は一番最後だった。
なんとなく銀がぶつかったら取る思考で読んでしまったので、ここは読めていなかった。これに関してはどう克服するかというのは難しい。
組み合わせに悩んでいるときは、とにかく読んでは切り捨てる速度を上げるしかないと思う。無いと思ったらない。何かありそうだなとうじうじ考える前に、一旦全部読んでしまう。早指しはもちろんだが、持ち時間がたくさんあったら10分以上消費してしまいそうな気がする。
とにかく組み合わせは試しが先。
手が見えないときにちゃんと深く読む。
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余談だが、例えば大会が60分60秒だからといってその練習ばかりしても果たしてうまくなるのだろうか?
ペース配分で気を付ける注意点には気付けるが、どこに自分の思考の詰まりがあったか考える機会が少ない。
もちろん練習するに越したことは無いが、早指しで局数をこなす際にも思考法について考えをめぐらすなど、いくらでも長時間へ転化する方法はあるのではないかと思った限りである。
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さて本譜に戻る。
この△5五飛は完全にうっかりしていて、うまい手だと思った。
この飛車を取ってしまうと完全に負けになる…と思って▲5六金としたが、より悪手だったらしい。
正しくは▲同飛△同銀▲4六銀だった。
飛車交換に関しては、完全に主張がないということを憂いていたが、▲4六銀とすれば角の働きだけは優位に立てる。
手番は渡しているし、歩切れではあるが△5一角が働いていない点でまだ主張がある。
△4七飛成が来る前に、まだ一幕ありそうだ。
△5二歩▲4一銀△5三金▲2四歩。
粘るとは受けに回ったり、曲線的にかわすだけではない。
ときには真っ向勝負の姿勢を見せながらも変化球を飛ばすくらいが良いのだ。