対局日記#210 相掛かり

2021/1/20 R2530
負け。

相掛かりの変化。これはあんまりやらない形。
▲5八玉に対して何を指すかだが、ここで△2二銀は形を決めすぎ。▲5六飛と回るのが機敏で指しにくくなった。

先に△5二玉と待つのが正解だった。
もしも△2二銀~銀冠にしたとしても、玉の位置は△5二玉が正しい気がする。よって態度を決めないほうが正しい。

ここは難しい選択だった。△8六歩と歩を切って、飛車交換後に△8二歩と埋めるのか、はたまた放置して▲8五飛△同飛▲同桂で、8筋に歩が立たないと主張するか。

正解は△5二玉である。

この瞬間、△2五飛という手があるからだ。
▲8四飛の切り返しには△7一金▲2七歩…と進んで、長期戦が予想される。飛車を持たれているのが脅威なわけで、打たせてしまえば、残るは歩損だけ。それは後々頑張って挽回すればよい。とにかく決め手を与えない。その発想は中盤戦から発揮してもいいのだ。

この辺りは、飛車の使い道や歩損やらでかなり後手が苦戦模様である。
しかし動かないほうがもっとまずい。先手からは▲9六歩という着実な攻めがある。

ここで△8九飛が驚きの一着。▲8八銀に△3三角とする。

これは▲4五桂でかなりまずそうだが、よくよく考えると△8八角成で耐えている。合駒が悪い。

受けるとすれば▲8七飛だが、そこで△4二金としておけばごまかしごまかし指すことができる。飛車を使わせれば大きい。△8八角成~△9九飛成もあるし。

ここは発想の問題。
△3五歩▲同歩△2六飛という面白い筋もあったという。

これは難易度が高い。


結構頑張って粘った図。ここで△6三飛とぶつけたが、▲8四竜の方が好位置に来てしまった。
△6五歩と単に合わせるのが良く、△7五飛→△4五飛→△2五飛など転換を見せていけばまだまだ面白い勝負だったと思う。
本譜も迫ったが、明快に一歩足りない形となってしまった。
もう少し含みのある粘りができればよかったように思う。

今回のテーマ図はこれ。あとで指そうと思う。


本局は負けてしまったものの、少しだけ粘りの感覚が取り戻せたかという一局だった。諦めずに格上に食らいつき、大劣勢から不利くらいまで振り戻せたのは良かった。その後が問題なのだが。

毎日コツコツ積み上げよう。着実に。

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