色付きリップにまつわるひとりごと
たまに、すこぶる血色がよくない日があるので、別に誰に見られるわけでもないけど色付きリップを塗りたいなと思って、ドラッグストアに見に行った。
時期的にたくさん並んでいたんだけど、パッケージの可愛さでヴァセリンのスティックにした。
ロートとかメンソレータムは質がいいってのはわかっているんだけど、機能をうたった騒がしいパッケージを見るとどうも買う気が失せるというか、まあ私は昔から、ソニプラとかにだけ売ってる海外の扱いにくいし大して保湿力もないリップをポーチに入れたいタイプなのだ。
目的は唇に血色を出すためなので、ロージーとやらを買ったんだけど、帰って早速つけたら、困ったことに全く発色しなかった。これはどなたが発色するんですか？という薄さ。リップクリームとしての機能しかない。しかし口元の色移りを気にする必要があるから、普通の無色のリップクリームの良さが消えてしまい、もはや君は、ポーチに入ってるとかわいい、というだけの存在…。
今度は日本のブランドのちゃんとしたやつを買おうと思って、別の日に他のドラッグストアに行き、そこに置いてあったリップフォンデュのベビーピンクを買った。
正直これも、掛けだった。
リップフォンデュは無色のタイプを出たての頃に使ったことがあるけど、やたらオイルでテラテラする仕上がりが好きじゃなかった。
でも何年も経って多少改良されてるだろうし、商品のパッケージも魅力的だった。
色は、赤とピンクでかなり迷った。
こういうツヤタイプは発色が弱いことが多いので、赤にするほうが満足度は高いと思う。でも私は唇を赤くしたいわけじゃない。色付きリップクリームの範囲で赤くしたい。もはや色付きリップクリームと口紅に違いなんてない気もするけど、やっぱり口紅と比べると無難なカラーが多く、私は濃い色で唇を目立たせる際にそういうつまらない色は選びたくないのだ。
だからベビーピンクにした。ひとつ約700円、使えなかったら結構痛い。でも、同じダメでも、赤でダメよりピンクでダメだった方がまだ後悔がない！！
そう思ってピンクにした。
うちに帰って早速塗った。
めちゃ柔らかかった。わかってはいたけど。
唇に押し当てたらぬちょおおってなって潰れた。
昔、エスプリークでこういう生ルージュ的なのが出て、2000円以上したのに10回くらいで使い終わってあまりのコスパの悪さに衝撃を受けたことがあるんだけど、それを思い出した。筆圧強い人はこのリップ、選ばない方が無難。
さらに全然唇に色が乗らなかった……。
色付きタイプだからなのかもしれないけど、あの昔のギラギラ感は全然なかった。でも、柔らかくねっとりとしたテクスチャーのせいで、色素が唇と馴染まずに、色ムラになってしまった。
ああ、失敗。さよなら700円。フローラルの香りがついてるところは良かった。無香料の良さも本当にわかるんだけど、香りがついてる楽しさも好き。私はラブクローバーのリップグロスについていたお花の蜜の香りが大好きだった。
もう一回挑戦するか、悩んでいる。
ロートのフラッシュティントも少し気になる。
でもこれは発色が強すぎる気がする。なんせフラッシュだもの。ティントというのもちょっと引っかかる。
ティントリップって、テスターを見ると、液体の色と、液体が染み込んだチップの色って違うじゃないですか。大抵は液体よりすごくトーンが下がった色をしている。あのチップの色がそのリップの本当の色で、私はあの色がなぜか最初から発色してしまうタイプ。パッケージの色どこいったんって思う。
だからこのリップクリームも私の唇ではパッケージとは違う発色をするんじゃないかなと思う。でも、もう賭けには出たくない、リップクリームで散財するの辛い。それなら過去に買ってよかったリップクリームをリピートしろよって感じだけど、こういうのって新規開拓したいじゃないですか。
ちなみに過去に私が愛用してたのはニベアのフレンチピンク。これは唇に綺麗に色が乗ったし、保湿力も申し分なかった。
今見たら当時はなかったカラーがたくさん出ている。ラズベリーピンクとスモーキーローズが気になる。チェリーブラウンなんてのもあるんだね、オシャレ。でもパッケージが青いのがテンション上がらないの。
それとケイトのCCリップを使っていた。それはもう廃盤になっていて、後継品はこの商品っぽい。
今売っている商品を試したことはないから自信を持って言えるわけじゃないけど、ケイトのリップクリームは、筆圧強めの人にはすごく合っている塗り心地だと思う。固め、それでいてちゃんと唇に乗る。初めて使った時、素晴らしいと思った。じゃあなぜこれを使わないのかというと、個人的にケイトというブランドのことがあんまり好きじゃないんだよね、世界観、黒だし。
どうしてもまだ欲しかったら、ニベアにしておこうかな…。