会社休んで石垣島に行った話。#Day0
東京での生活で心がぽきっと折れてしまった、こんな状況で旅行に行くのはどうなのかと思いつつ、ひとり旅に行った。
3月下旬のこの約2週間の休暇は、私にとって本当に大切な時間になった。
仕事の連絡も一切断ち切って考えないようにしたし、責任からも全部逃げた。
3月に入った頃、テナントのオープンが終わったら少し休ませてくださいと上司に伝えた。
最初は休みが取れたら家で寝ていようと思っていた。だが、次第にただ休み中ひたすら寝てるだけではこの心労は治らないと思い旅行に行くことにした。そういえば私は元々旅行やフェスが好きなアクティブなタイプだったことを思い出した。
じゃあ、どこに行こうか?
まぁ、南の島だろう。
と直感で島に行くことに決めた。
2月の自粛期間にベッドの中でうずくまりながらインスタで見た素敵な宿が石垣島だったよなと思い出し、うじうじしていたが、休みに近づき現実味が増したとき、やっと予約した。
どうせだったら他の島にも行こうと思い、最初はよく聞く「竹富島」という島に行こうと思ったが、その流れで八重山諸島のひとつに「南十字星が見れる島波照間島」という島があることを知った。
1人で行くのだから、リゾート感のない場所もいいなと思いそのまま「波照間島 民宿」で検索して宿を取った。
今回の旅では、このついでに予約した波照間島での思い出が何より私にとっては大切な思い出になった。
テナントのオープンを見届け、その翌日から休みに入った。私が休むと決意したその日から引き継ぎはしていたし、無責任と言われるかもしれないが直前になるともう、仕事自体なんでも良くなっていた。なるようになるだろう、これだけやったのだから。そんな気持ちで自動返信のメールを設定し、スケジュールも休みの登録をして、「明日から休みをいただきます」とわずかに残っていた残業仲間に声をかけた。
「うん、ゆっくり休んで」直接仕事で関わる人はほとんどいなかったこともあり、そんな言葉が返ってきた。
夜な夜な荷造りをして、リュックとスーツケースにまとめた。
もう、ここから数日間私は自由なんだと思うと胸がはずんだ。
数年前に買った一眼レフと三脚を持ち、1人羽田空港に向かった。