うつ病と診断されて半年
生まれてこの方、社会人になってからは特に、メンタルヘルスが健全だったことなんてほとんどなかった私だがついにうつ病との診断が出た。
仕事でハラスメントを受けたわけでも長時間の残業をしていたわけでもなかったのにそれは、じわりじわりとやってきた。
症状が出たのは去年の11月頃だったと思う。
冬になると鬱っぽくなる人は多いし私も毎年そうだった、何より元々すごく明るい人間でもないのでその延長線上のようなものと認識し、毎日這いつくばりながらも朝起きて会社に行っていた。
仕事では、意見が食い違う先輩がいた。
意見を言っても言い返されるその言い方が生理的に苦手だった。
お客のミスを私のミスと言われた。
在庫処分のため倉庫で何時間も整理をするハメになった。
もうこんなこと起きないように自主的に改善策を出したら一蹴された。
じゃあ代案をくださいと言ったら現状維持を差し出された。
全く論理にも感情にも触れてこないどうしようもない回答だった。意味なくね?と言えばよかったとすら思えるくらい。
でもそんなことは慣れてた、前までなら会社の仲の良い人と上司の愚痴でも語り合ったらきっと忘れてたようなよくある嫌なこと。
なのに最近は愚痴も言わなくなり何が嫌だったのか整理もつけず沸々と自分の中に溜め込んでいった。
それでも休みの日は趣味に勤しみ、彼氏とはデートをしたりと活発に生きれていた。
ただ、そんな調子で3月まで過ごすと這いつくばっても起き上がれなくなり時間をずらして出勤し、夜は眠れなくなり会社に行く道では涙が止まらない症状が現れた。
これは少し普通に働けないなと思って心療内科に行った。待合室で待っているだけでも涙が止まらなくなり死ぬのも生きるのももう全部手放したい気持ちだった。
医者には仕事や私生活で何かあったのか原因を聞かれたが、その時の私は何がいつどうなったのか整理もできてなかった。
何もないんです、ただじわじわダメになってて…
そして、様々な検査を経て うつ と診断された。
自分でもその診断に対して意外な感情が湧いた。
初めて私の感情に名前がついたと少しホッとしたのだ。
私がただの社会不適合で怠惰なヤバい奴なわけじゃないっぽいな。と、そう思えた。
これが、うつ病と言われた時の私の当時の感情だ。