ちんちんであることで本当に迷惑をかけてしまった事。

 二人組で短歌を作る大会、というネット上の呼びかけがあり、それについて「悪用すれば女性と出会えるのではないか」と、下記のようにいつもの調子でつぶやいてしまったら、大会を運営している方からリプライをもらい、「こうしたつぶやきは大会を台無しにしてしまう」とご指摘をうけた。

こちらのツイートはすでに削除済

 そうだった。
 こういう呟きは、たしかにこのアカウント(女性に出会う事を目的としてちんちん短歌を作って世界を作ったり女性と出会ったりしてはそのオフレポを書く人)の平常運転だけど、大会を運営している人にとってはたまったものではない。
 こういう煽りで大会参加をためらってしまう人もいるかもだし、また性的なニュアンスで出会いをほのめかす、という人がいるというだけで、つらい気持ちにさせてしまう人がいる、という事を、すっかり忘れてしまっていた。
 本当に申し訳なく思い、大会運営アカウントのDMに謝罪のメッセージを送信しました。

 この大会に参加しようとしてパートナーとなってくれる人ともネット上で出会って、実際に参加してみようと思って数首やり取りをし、実作も試みていたのだった。
 ひさびさに、ちんちんを離れて、しかもお互いに短歌をやりとりする往復書簡みたいなスタイルで作成するのは人生で初めてで、作っていてとても面白かった。人と短歌を作るって面白く、短歌を使って人とコミュニケーションが広がった感じもまた楽しかった。本当、いい機会をいただいたけれど、結果的にそのパートナーになっていただいた方にも迷惑をかけることになってしまった。

 本当、本格的に迷惑をかけてしまった。取り返しのつかないことです。

 僕のような「出会い目的で参加しようとする悪い奴がいるかもしれない」という事を意識させてしまったことで、ネットの大会運営者としてはその対策のリソースを割かなきゃいけないし、こういう人がいるという事で、今後同様の大会を開くときに、「※出会い目的の方は参加をお控えください」といった注意をしなくちゃいけないという余計な気を遣わせてしまう。
 さらには、こういう注意喚起によって、ますます「知らない人と組んで何かを作る」ということの警戒が高まってしまう。
 こういう、「冗談のつもり」(とはいえ私の場合、冗談ではなく、本気でそう思っているところがある)でツイートしたことが、世界を狭めてしまった。
 本当に申し訳なく思っています。

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 ちんちん、ちんちん、と、一人で楽しくしていれば迷惑をかけることはなかったかもしれない。人恋しさに人と交流をしようとするときに、ちんちんがむき出しであることは、絶対に忘れてはいけない。

 ちんちんを前提としている生き方をしようとしているので、だから「いわいる歌会は参加しないし、結社には入りません」と常々言っていた。
 これは、別に現実空間だからとかそういうの関係なく、ネット空間ならい許される、ではなかったよなと再確認したのだった。

 自分はちんちんを出して存在しようと決めた。その決断がある限り、他人と接するときは本当に慎重にならないといけない。
 ちゃんと挨拶をし、「すみません、私はちんちんですが、こういうセンシティブな存在として発言してもいいでしょうか」という前振りを怠ってはいけないし、その時点で、他の方もいるのでご遠慮くださいと言われたらちゃんと距離を取らねばならない。
 今回はそういう点も怠ってしまったなと思った。

 コミュニケーションをしないといけない。自分がちんちんだからこそ。

 迷惑をかけたら、謝ろう、と強く思った。
 迷惑をかけない、ということではなくて。迷惑は、多分今後も絶対かける。沢山かけてしまう。
 その時、迷惑をかけたら、本当にちゃんと謝ろう。ちんちんとして生きる以上、性的な、センシティブな事をやって面白がろうと思うと決めた以上、それはつらい、やめてほしい、という人がいる。そこに、申し訳なさを絶対に忘れてはいけない。堂々とはしてはいけない。人を傷つけうることが前提の面白さを、自分はやろうとしている事は、絶対に忘れてはいけない。

 だからといって、人と関わることに消極的にならないようにもしようと思う。
 気を付けながら、「私はちんちんですが大丈夫ですか」と挨拶しながら、ちゃんと「やめてください、迷惑です」を言われやすい性格や雰囲気をちゃんと出しながら、怒られたらちゃんとごめんなさいを言おうと思います。

 反省することしきりですが、これからも、ちんちんであろうと思います。
 ご迷惑をおかけしますが、ご迷惑をかけたら謝ります。
 どうぞよろしくお願いします。

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【ちんちん短歌出版世界】藤田描
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