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7.Tinder始めて5日の子【体験記】

どーもティンクエです。

これまで出会った女の子たちの思い出を残していこうと思います。

ヤマなし、オチなし、イミなしの備忘録ですので、お暇な時に。


25歳、静かな営業の子


家が近い子だった。翌日は日曜日だったが、夜は暇だったのでマッチしてすぐに「家近いねー!明日、さくっと飲み行かない?」って感じで連絡してみた。向こうも暇だったようで即アポが決まった。プロフィールには後ろ姿と風景の写真が数枚。ショートカットな髪型と青みがかった髪色が特徴的だったのと、モニュメントや美術館の写真を載せており、顔は載せていなかったが、サブカル系のおしゃれな子かなと思った。マッチの翌日のアポだったので、ほとんどメッセージもせずに会うことに。


会ってみると、オーバーサイズのジャケットに程よい太さのパンツ、髪型はウルフカット。イメージ通り、下北にいそうなおしゃれな子だった。顔は可もなく不可もなく、平均。強いて言うなら、剛力彩芽にスヌーピーを練り込んだ感じ。背は小さかった。


昨日の今日で、家の近くということもあり、お店は予約しなかった。いくつかめぼしいお店は頭にあったが、せっかくなので適当に駅の周りを歩いてみようと提案した。特に意味はないが、なんとなく歩きたい気分だった。彼女は最寄りで飲んだり散策する機会がなかったようで、プラプラしながお店を探すことを楽しんでいた。少し声が小さく、聞き取ることに苦労した。緊張しているのかな?と思った。結局、想定していたお店ではなく、いい感じの個人経営の居酒屋を見つけ、そこに入ることに。店長がワンオペで、フロアとキッチンを回していたが、時期が時期であり他のお店が空いていないためか、店内は満員。ワンオペの店長が慌ただしく走り回っていた。そんな店長を見ながら、「今、オーダーして大丈夫かな?店長テンパらない?」みたいに、店長をいじり、彼女との会話のだしに使わせてもらった。


乾杯はビールでしてくれたが、お酒に弱い子で、すぐ顔を赤くしていた。元バンドサークルで、飲みサーだと言っていたが、「本当か?」と思うくらい静かな子だった。しかも仕事は営業で、こんなに静かでやっていけるのかと思ったが、若い子はそれだけで重宝されるそう。「営業成績も良いんですよ」だって。「なら、今日はご馳走様です〜」なんて冗談を言うと、静かに笑っていた。自己紹介から趣味、大学の話、世間話を進めていくのだが、いくら石を投げても水面が揺れない。テンションの浮き沈みが、全然ない。褒めても、いじっても、おもしろい(はず)のネタを話しても、ゆっくり考えてから反応する感じ。でも、それは退屈さから来ている感じではない自信はなぜかあった。言葉にすることが難しいが、彼女のこちらを見る目線だったり、節々の小さなリアクションからそう思ったのだろう。


お会計も終わり、お店を出て手を繋いでみると、「何年ぶりだろ!」と静かな彼女には珍しくテンションが上がっていた。元彼は3年前だと話していたし、静かな感じの子だったので、「本当に久々なんだろうな〜」「テンション上がって可愛いな〜」とか、しみじみ思っていた。ただ、あとあと聞いてみると、彼氏のいない3年間もやることはやっていたらしい。女って怖い。そのまま路上でキスをして、「家、行っていい?」で無事、ゴールイン。


Tinderでのゴールは初めてとのこと。それもそのはずで、始めて5日しか経っていないらしい。「いきなりこんなことになってビックリした?」と聞くと、Tinderをやっている友達もいっぱい居るし、こうなることもあるのかなと思って始めたので、「別にそうでもない」とのこと。それでも、彼女としては、日曜だし、今日はさすがに無いのかなとも思っていたそう。

手繋いで「何年ぶりだろ!」ってテンションが上がっていたので、3年前の元彼ぶりなの?って聞いてみると、居酒屋であった人と後日に〜みたいなことが何回かあったらしい。あのテンションはなんだったのか。結局、化かし合い、それもお互い様か。


別れ際には、「友達に話す良いネタができた〜笑」って言っていたので、彼女にとって悪くはないTinderデビューになったのかな。と、彼女に見送られながら思った。


行きずりの女たちシリーズ

1.お酒が好きな真面目な子:26歳、事務員、Tinder
2.お喋り嫌いなバーテンダー:26歳、バーデンダー、Tinder
3.美人エンジニア:24歳、エンジニア、Tinder
4.ストレス発散女:26歳、栄養士、Tinder
5.ハーフの英語教師;25歳、教師、Tinder
6.23時に帰る女:26歳、ヘアメイク、Bumble
7.Tinder始めて5日の子:26歳、営業、Tinder


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