41歳 借金時効①
圧着ハガキ
西暦2000年頃…
20代前半の私はそれはそれは金遣いが荒かった。
当時、私はコンビニの深夜で週5バイトしていました。(月16万くらいだったかなぁ?)
毎月25日が給料日で、翌月にはもう給料がほぼない。
給与が翌月をまたがない。
そんな、生活をしていました。
給料日前に金がなくなると、その度に親に「金貸して!」って言いに行く。
借りるたびにブツブツと親はうるさいんですよねぇ。
そのせいで、親に貸してくれって言いにくくなってくるんですよね。
どこの人生でも誰でもあるある話じゃないんでしょうか?
親はうるさいので、よし!消費者金融に借りよう!って1人の地元の友達が行動に移す。
金融から借りてきた友達に、実際に現金を見せられると…
え?いいな。
親にブツブツ言われなくてそんな大金が?
俺も俺も借りよ!って仲間内でそういう流れになるんですよね。
(今思えば、利子のない親借金の方がどれほど良いことか…)
私は、某、有名所で借りました。
アルバイトであっても日雇いとかでなければ、手続きすれば、簡単に貸してくれます。
最初からキャッシング枠50万、ショッピング枠20万だったかなぁ…
借りて返すを繰り返すと、限度額が上がっていくんだったかなぁ…
忘れました。
速攻キャッシングで借りまくり使いまくりました。
ショッピングの時も返済方法がよくわかってなかったので、
時には「リボ払いで!」時には「分割払いで!」
って言ったりしてたのかなぁ…
忘れました。
その時のノリで何も考えず支払い方法を変えてた気がします。
たった数ヶ月で限度額MAXまで借りました。自分のお金だと思っちゃうんですよね。
そして、給料が入ると返済しにいく日々。
返したらまた借りる。
返済期日を守れない日もちょこちょこありながらも、5年くらいは真面目に返してた記憶はあります。
忘れました。
そしてある日…
いつものように返済のためにカードをクレジットカードATMに入れたら…
えっ!!!
カードがATMに吸い込まれました。
出てこなくなりました。
ざっけーーーーーーー!w
壮絶な逆ギレをかまし
その日から一切返さなくなりました。
そして、毎週くる催促の電話。
そして、毎月くる圧着ハガキ。
あちらも商売なので終わる日などないです。
実家暮らしですので、返済ハガキは親よりも早くポストから回収。
回収しそこねた月に親に何か言われたら「うるせえよ」で済ましてました。
人間は生きるためによくできている。
人間は自分の抱えてる大きな問題を直視しないで楽しめるように出来ている。
ずっと問題を抱えないように出来ている。
私は借金を返さない生活に慣れてしまい、眠れない朝方などに、ところどころで(あ〜ぁ借金どうするべ…)と考える程度で、その朝方以外では普通に生きれるような精神になってしまってました。
もちろんもう人生にやる気などあるわけありません。
もうクレジットカード作れない人生か…
高速道路のETCやってみたかったなぁ…
借金の男に結婚なんて出来ないよな…
完全にあきらめた人生。
もういい。
愛する人がいたところで同時に死ぬわけないし。人間死ぬ時は一人。
もういい。
残りの人生ネットゲーム楽しみながら、不倫でつまみ食いしながら孤独に死のう。
借金のある男に惚れる女なんていないでしょ…
完全に自分で自分を見捨ててました。
しかし!!
やっぱり
私は、結婚がしたい!
強く思いました。
自分に嘘はつけない。つけ続けられない。つけていられない。
不倫生活をやめ
ダイエットもして
結婚したくてここまでやって
ここ(借金)をシカトするわけにいかないんだよ!
圧着ハガキを手に取り
よし。
とりあえず借金いくらになってんのか現実と向き合おう!
………
いやぁ、怖いな!怖いな!怖いな!!
圧着ハガキ開けるのこえーwww
もう10年以上開けてないパンドラのハガキ…
よし!
返すか返さないかは後回しにして
とりあえずいくらかだけ見よう!
私は、恐る恐る圧着ハガキをペリペリとはがしていくことにしました。
(つづく)