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39歳 結婚願望アリ④

※この話は2018年〜2019年頃の話です
※Second Life → 仮想世界ゲーム ⇨ 略してSL
※Real Life → 現実世界のこと ⇨ 略してRL

前回の話(39歳、結婚願望アリ③)

愛すべき馬鹿野郎

無事、不倫から逃れられた私は…

SLにいました。


不倫生活を終えたところで生活がガラリと変わることもなく


SL10年以上毎日プレイしてると完全に生活の一部になっていて、バイトから帰宅後、無意識にパソコンの電源を入れ、無意識SLインして、SLの中で一息つく。そして

「さてと、今日は何するかな?SLで」


そんな簡単に生活改善することは出来ないでいました。

結局、私からSLを取ったら楽しいことは何一つもなくなるわけで私自身、改善する気もなかったのです。

ただ独身女性は探していました。
SLで


40歳 独身 彼女ナシ

そこは避けたかった…


口説いてはシカトされ…
口説いては罵声を浴びさせられ…
数多女性に声をかけるものの、惨敗の日々。

あまりにもうまくいかなすぎて、
元不倫相手が先回りして恋愛を潰してってるのかなと思うほどでした。



しまった…
やはり、切らなきゃ良かったか…
道を見誤ったか…



やはり既婚者でもいいか…

温もりが…

癒しが…


何度も弱音を吐いてました。
SLで


SLは、話し相手には困らない

日勤。夜勤。引きこもり。主婦。どの時間も誰かしらいますから。

1人の時間もさほど困らない
暇つぶしに、アバター着せ替えたり、建物デコレーションしたりもできますから。

そこが怖いんですよ。
SLは


結局、40歳独身彼女なしSLで迎えることになりました。



え…
40歳?俺が?

何?ここから誰かと知り合って?仲良くなって?付き合って?恋人にして?

40歳から恋のスタートを最初からするのか??
キツくないか?

40歳って恋できるの??


もう
まともな恋愛の仕方も生き方もよくわからなくなってました。



そんな時、
SLの中のCommunity life(略してCL)『ひとつ屋根の下』という企画に参加しないか?と声がかかりました。

このCLは、男女16人が同じエリア内に住み
1週間(シーズン)ごとに区切り、告白したければシーズン終わりに告白タイムがあるという企画です。

この企画で一人の女性と知り合い恋焦がれました。



告白しました。

ひとつ屋根の下がはじまって、今日で69日目。

1期からずっと、誰よりも積極的に
恋をしようと頑張ってきたつもりなのに
実際なかなか恋は始まらなくて

ちょっといいなぁと思う子がいても
今一歩踏み出せない
なぜか勇気が出ない

そんな日々を過ごしてきました。

もう自分には、
我を忘れるような恋はできないのかもしれない
そう思ったこともありました。


でも、今ハッキリとわかります
きっとそれは、今日この時に
〇〇に告白するために
必要な時間だったんだってことに


やっと、時間を忘れる恋をみつけて
やっと、夢中になれる相手に巡り会えて
それはすべて、〇〇のおかげです。


〇〇がいたから、
また恋をすることができました
こんなにも幸せな気持ちを教えてくれて
本当にありがとう


自分は、〇〇にとって
友達に自慢できるような男じゃないと思う
よくない噂も
こびりついた悪いイメージも
キレイに洗い流すことはできない


そんなのたいしたことじゃないと
あまり気にしてこなかったけど
〇〇を好きになって
今、初めて
それを怖いと思ってます。

でも今
本当にまっすぐ
〇〇のことが好きです。


〇〇の幸せが僕の幸せなんて
かっこいいことは言えない
〇〇が隣にいてくれることが
僕の幸せです。

ずっとずっと

〇〇の笑顔を1番近くで見ていたい
その笑顔をたやさぬように
がんばる僕を1番近くで見ていてほしい

〇〇の笑顔を守る役目を
僕に任せてもらえませんか?


おねがいします

2019/02/11 Tinpui D


おおよそ普通の人間なら普通に出来る普通の人間らしい
恋の仕方人生の生き方

何歳になっても恋も人生も楽しめる

忘れてたものを教えてもらいました。




この2ヶ月という短い期間でしたが
11年ぶりRLで深く大きく鼻からを吸うことが出来た出来事でした。



2月の鼻から吸った空気は冷たく
あ、俺、生きれてるじゃん

って思ったのを今でもよく覚えてます。




そしてまたいつものSL日常に戻っていく

はずでした…
「あーフラレた!」
「あー結婚がしたい!!」


「チンプイさん」
「チンプイさん」
「マッチングアプリはどうですか?」


「ん?」
「なに?」
「なに?」
マッチングアプリ??」




クソみたいな素晴らしきSL世界から
現実の世界

40歳から
現実の厳しい風の吹き付ける恋愛へと向き合うことになりました。




大海原へ飛び込もう

大草原を駆け回ろう


この物語自分物語なんだから自分が主人公でよい


思ってる人生と大きく離れてるなと思ったら
思い描く方向に一歩だけやってみよう


その小さな一歩は、夢も希望も金もない、ただの中年太りの男に
結婚という未来可能性0じゃなくなるんですから


(完)

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