死活問題
冒頭から引用記事で申し訳ありません。
8月にお台場で開催されたとあるロックフェスについて。
筆者は、実際に参戦された方のX(Twitter)に掲載されたライブ中のお写真(一部撮影可能だったらしい)を拝見。あまりにも客の入りが悲惨すぎて泣けてきた。主催者側は20,000人の動員を見込んでいたが、実際には約2,000人ぐらいだったとの情報。
いったい、件のフェスはどんなメンツだったのか
【オープニングアクト】
MIGHTY HOPE
ASTERISM
【出演バンド】
SEX MACHINEGUNS
Damian Hamada's Creatures(Guest Vo. デーモン閣下)
ANTHEM
人間椅子
DEVILOOF
LOUDNESS
Crystal Lake
SHOW-YA
NEMOPHILA
字面を見るだけで、お腹いっぱいになりそうな、日本ハードロック・ヘヴィメタル界の大レジェンドが大集結!
わかりやすく言えば、とんかつとステーキとオムライスとカツ丼とインドカレーと寿司が同じテーブルに勢揃いした感じ。
肝心の会場は、下がアスファルトの更地で、さほど広くも狭くもない中途半端な面積。入場無料かと思いきや、チケット代11,000円。椅子席なしのオールスタンディング。レジェンド勢をまとめてこの値段で見れるのは非常にありがたいが、会場の規模と照らし合わせると割高。
ちなみに、入場無料のこちらは、なんと約1,500人動員。
ちなみに、この時の動画は↓
すごい人波!
綱島店閉店は、周辺にスーパーが複数あるのと、駅から微妙に遠かったのが敗因?
以前、筆者は綱島店をネットスーパーで何回か利用したが、総じて値段が高かった。それに、他のネットスーパーと比べて品揃えが悪かった。
去年の春頃、綱島店がネットスーパーから撤退する情報をキャッチし、綱島店の行く末を本部に問い合わせたが、綱島店自体は営業を継続するとの回答だった。それだけに、閉店はショックだった。まるで、バンドの「解散しません。命ある限り続けます」→「やっぱ解散します」と同じ。ちなみにこれ、昔、シブがき隊(薬丸裕英氏、本木雅弘氏、布川敏和氏によるアイドルトリオ)でやられた経験あり。
どうしても、GMS形態のスーパーの低迷と日本ハードロック・ヘヴィメタル界の衰退を結びつけて考えてしまいがち。いずれも、これらは重大な死活問題。
綱島店は「街かどテレビ11:00」(1980年代にTBSで放送された、生放送のカラオケ番組。司会は古田敦也氏の親戚の凡ちゃんこと大木凡人氏。番組は、関東近郊(なぜか、北関東方面多し)のスーパー(イトーヨーカドーやジャスコが多かった記憶)から週5で生中継)の生中継が入ったことあり。
どこのスーパーもステージが小さい関係上、ゲスト歌手がダンス&ボーカルユニットの場合は振り付けに制限あったり(バク転やバク宙部分を、その場での小さなターンとキューピーお手上げポーズに変更など)、
大人数のムードコーラスグループはかなり密になってギシギシの状態で歌い、はたまた指名手配犯が出場していたことがあった。春休みや夏休みには子供大会もあった。筆者は小中学校時代、春休みや夏休みによく視聴していたが、大魔神・佐々木主浩氏の前妻清水香織氏が若き日にゲスト出演してデビュー曲を歌われたシーンしか覚えていない。
話は戻り、フェス公式サイトに掲載されているフェスTのデザインは、背中のバンド名のロゴが
全部同じ書体!Illustratorに適当に打ち込んだ文字をそのままプリントした感じ。普通はバンド側の公式ロゴをそのままプリントするはず。
タイムテーブルは、オープニングアクトが10時15分にスタートし、トリのLOUDNESSは19時15分。トップバッターのANTHEMは11時スタート。
ちょうど暑くなりはじめた時間に、御年66歳の柴田直人氏率いるベテランバンドANTHEMの出番をあてるのは微妙。LOUDNESSにも一時期在籍された柴田氏率いるANTHEMは、LOUDNESSと並ぶ大御所バンド。せめて、LOUDNESSのひとつ前にできなかったのか。出演バンドの大半は50代以上で、60代の出演者がかなり多い。ファンも同様に、50代半ば以上が主体。
おそらくは、日本のハードロック・ヘヴィメタル界を存じ上げない世代の若い担当者が、フェス全体の構成など色々と試行錯誤されたとしか思われない。高齢のミュージシャン達に重い楽器を担がせて炎天下のアスファルトの広場で演奏させるのは、ミュージシャンや楽器や機材にダメージを与える。それに、客への配慮も足りない。まるで、鉄板の上で開催しているよう。
ハードロック・ヘヴィメタルは夏や真昼や野外ではなく、秋冬に屋内で熱く演奏し、味わうのが相場。
今回のフェス。時期的にファンの大半はお盆休みで故郷に帰郷したり、帰郷して来た孫の接待に追われていたことだろう。仕事で休暇が取れない人もいそう。それに年齢関係なく、炎天下にたたずんで音楽を聴く行為は短時間でも身体に応える。
・屋内
・椅子席あり
・秋冬
件のフェスがこれらの条件を満たしていたならば、ある程度の客入りは予想できたはず。
全国のイベンターの皆様へ。
各ジャンルの特色や出演者層とファン層を鑑みた、的確なライブづくりをこころがけてください。
最近は歌い手さんやDTMの普及の影響で楽器が売れず(倒産したメーカーもある)、日本のハードロック・ヘヴィメタル界が全く盛り上がっていないが、メジャーデビューしているベテランアーティストやバンドの大半(THE ALFEEの高見沢俊彦氏、B'zのおふたりなど)がハードロック・ヘヴィメタルをルーツにしていたり、アニメやアイドルの楽曲制作やプロデュースに携われている元バンドマンが多い。ちなみに、歌謡曲・演歌勢にもハードロック・ヘヴィメタルを愛聴する歌手が多い。
代表的なケースとして、故・西城秀樹氏は少年時代から大のメタラーで、歌を始める前はドラマーだった。ヴィジュアルとヴォーカルスタイルにその影響が色濃く、コンサートや歌番組では、自らセレクトした欧米のハードロック・ヘヴィメタルの楽曲を頻繁に歌われていた。晩年には、ヘヴィメタル専門雑誌のロングインタビューに応じられ、かなり熱く語られていた。
ちなみに、CSの歌謡ポップスチャンネルで何度か再放送されている昭和の歌番組「レッツゴーヤング」では、秀樹氏がレインボーというバンドの「I surrender」という曲を原語で大熱唱している。しかも、3曲(他の2曲は日本語詞)メドレーで披露。
頭にハチマキを巻いて銀色の衣装(中はピンクのユニタード)に身を包み、一番の終わりに放送当時の日本ではまだ珍しかった火薬演出が!例えはあれだけど、「歌の上手いジャイアンリサイタル」を想像していただくとわかりやすい。次回の放送日はまだ決まっていないが、借金してでも課金して見る価値アリ!
最近アニメ第一シリーズのタイトルが再び脚光を集めている?昭和の某アニメ第二シリーズの主題歌のBメロの歌詞ではないが、彼らに影響を受けた歌手やミュージシャンと、その彼らに影響を受けた歌手、そのまた(以下略)が日本の音楽界に脈々と続いている。断っておくが、このアニメの第二シリーズは、1980年代後半のテレ東での再放送で初めて視聴した。本放送はフジテレビ。
願わくば、今回のニュース記事を契機に、ハードロック・ヘヴィメタルの素晴らしさに気づく若い世代が増えて欲しいものだ。
コマーシャルキュー!
追記
当記事執筆後に綱島駅の一角の昭和なバス乗り場(臨港バス鶴見駅西口行き)の存在を思い出して検索したら、残念ながら駅前の再開発に伴い、昨年撤去されていたと判明。整理員のおじいさんによる、バスのバックの指示の笛の音が懐かしい。現在は、隣接する新綱島駅前に移転。以前の場所より少し遠くなった。
時代の流れを強く感じた。