EVF-11を使ってみた
SIGMAさんがこのようなfp/fpLのレンタルキャンペーンを以前してまして
fpは持っているものの、fpLとEVFを使用してみたかったのでとりあえず応募してみるとまさかの当選
こういうキャンペーンで当たったことがなかったので驚きましたが、
fpL
EVF-11
28-70mm f2.8 DG DN
16-28mm f2.8 DG DN
のセットがGW前に届きましたので、GW期間中使い倒してみました
今回はその中のEVF-11に関してのレビューになります
使用感
まず装着方法なのですが、EVF-11(以下EVF)はボディとの接続に3つの端子を使用し、ホットシューのモジュール同様、ネジで締め込んで装着していきます
ホットシューのモジュールの場合、使用する端子はHDMIと電子接点ですが、EVFはUSBの端子も使用します
そのため、
HDMI端子のカバーを外す
USB端子のカバーを開ける
端子3つがボディに接続するように調整
ネジを締め込んでいく
というアクションが必要になります
そのため、欲しいときにサッとつけてサッと外すというよりは、今日はEVFを使う日と決めて使っていくという使用法になるのかなと思いました
慣れれば問題ないかもですが、少なくとも私は道端で装着すると、HDMIカバーかEVFを落としそうな予感しかしなかったです
前述したHDMI端子カバーを外すというアクションなのですが、外したカバーどうすんのよ?という話があると思います
これについては憎い設計なのですが、EVFの下の方に装着することができます
とはいえ、はめ込むだけなので不安な人はポケット等に入れておきましょう
ここは妙にデザインもハマっていて、ニヤニヤしたポイントになります
さらに、このEVFはチルトが可能です
例えば、カフェに行ったときに、さっとファインダーをチルトさせてテーブルフォトを撮ったり、首が死ぬようなハイアングルのときも楽に撮影が可能です
あと、かなり個人的な感想ですが、ウエストレベルで撮影をするといい写真撮れるあれなんなんでしょうかね??
良い点
ファインダーの見やすさ
ファインダー倍率0.83倍のEVFですから見やすいんだろうなとは思っていましたが、液晶で見ていた画質のまま見えている感覚があります
EVFとLCDでなんか色違うな・・・ということもなく、自然とあのLCDで見ていた画面が眼前にあるという感じです
ここはかなり大事で、購入したとしても見やすさに関しては後悔することはなさそうです
チルト機能
ファインダーのチルトが無段階なので、覗きたいところで止めて撮影が可能です
被写体に対してアイレベルで向き合わずに、ウエストレベルで向き合うことで、被写体や周りの方に対してプレッシャーを不必要に与えない点もよいです
個人的に最大のポイントは、MFレンズでのフォーカシングがローアングルでもしやすい点です
LCDでMFをやる場合、自分が動かない限りアイレベルで写真を撮らないとピントが合っているかほとんど見えません
それが楽になるだけでもEVFはあってもいいかなと感じました
最近フォクトレンダーのレンズを合わせて買う方も多いので、そういった方は一度検討はすべきでしょう
意外と大きさは気にならない
確かに重量は増えてしまうのですが、個人的に思ったより大きさは気にならなかったです
もちろん、大きさが気にならないだけで見た目上大きくはなるので、取り回し的に気にならないという意味合いです
これはデザインせいなのかと勝手に解釈しています
EVFを取り付けたとき、以下のラウンドしてるように寸足らずなデザインとなっています
最初は、この寸足らずはあまり美しくないのでは?と思ったのですが、いざEVFをつけて撮影してみると、寸足らずだった部分に左手の母指球がフィットします
これは、私が左手をボディの下に置いて操作するタイプなので、そう感じるだけかもしれないですが、これによりEVFをつけなかったときとさほど変わらないサイズに感じます
これがエルゴノミクスなんですかね???
ただ、あくまで取り回しの話でカバンに入るかどうかはまた別の話です
大きさに関しては、fpのコンセプトを思い出しつつ、これは自分の中でのフォルテだなぁと思い込むようにしましょう(解決してないけど)
気になる点
LCD/EVFの切り替えが手動
一切事前情報調べなかった自分が悪いんですが、これ結構盲点でした
アイセンサー的なものがあって自動で切り換える機能は特にありません
実際は手動という情報は不正確でして、撮影時はEVF、メニューや画像を見るときはLCDと切り替えられる設定があります
ただ、これはあくまで操作による切り替えであり、目をEVFから離すとLCDに切り替わるという物ではありません
EVFを使うときは、EVFを常に使うという頭の切り替えに慣れれば恐らくこの問題は解決すると思うのですが、2週間のレンタルだと慣れるまではいかなかったかなと感じています
アイカップが外れやすい
個人的にこれが一番気になりました
レンタル期間中に2回外で紛失してあたふたしました
外すのにコツがいるタイプというわけではなく、割とシンプルにカチャッとつけるだけなので想像以上に外れやすかったです
仮に無くしたとして、家電量販店ですぐに買えるのか?というとそういうわけではなさそうで、公式サイトで購入する必要があり、急ぎで用意はできない点に注意したいです
標準
ラージサイズ
EVFとホットシューの両立ができない
ここもLCD / EVFの切り替え同様盲点でした
例えば物撮りをするとき、ストロボを発光させるためにコマンダーをつけたいわけですが、このときホットシューのモジュールが端子を使用してしまうためEVFは使えません
物撮りのとき、ローアングルでチルトしたEVFを覗きこむこともできなければ、そもそも液晶がチルトしないので、自分が姿勢を変更する必要があります
もちろんLVFもチルトはできないため、解決策は定常光を使う以外にないと思われます
・・・とはいえ、実は非公式ながら解決策があります
これです!!!
買うの?
前提として、価格が現時点でAmazonだと5.4万、ヨドバシだと6.6万ほどです2週間ほど使ってみて、その値段出して買うかと言われたら個人的には買わないというのが結論です
確かにEVFでの出先の日差しが強いタイミングでの撮影はやりやすいですし、MF+ローアングルと言わないまでも、目線より下のアングルでのフォーカシングはかなり楽になります
よく言われる大きくなる問題も、肩にかけて移動することも多いですし、車移動も多いのでそこまで気になりませんでした
ただ、アイカップの外れやすさ、LCD/EVFの移行が手動である点の2つでストレスは個人的に結構あるなと感じました
FUJIFILMを使っていた時代が長かったせいか、軍艦のダイヤルの設定を確認、大まかに調整して撮影に入ることが基本です
fpであれば、それがLCDに表示される設定内容であり、それを毎回EVFを除かないと見られないのはそれなりにストレスに感じてしまいました
ただ、日差し対策としてのEVFはやはり強く、逆にLVFが気になりつつあります
あれはあれで大きいですが、意外とEVFよりユーザーがいるように勝手に感じていて、使用感どうなんでしょうかね・・・
さて、今回はEVF-11をお借りすることができたので、2週間の使用感をまとめてみました
撮影体験としては非常に良いため検討に値する商品ではあるものの、細かい使用感が気になる人もそれなりにいそうな気がしますし、ノリで買う値段でもないので、RentioやGoPassで借りてみてから買うことをオススメします