リンパ浮腫ってこんな感じです!!⑰
【後編】
2度目の手術。
最初の手術が終わって主治医の先生が「やっぱりこのくらい、20本くらいは繋がないとダメだね。これは重症なリンパ浮腫だ。元が細いからそう見えないけれど。」
とおっしゃって下さいました。
やっと先生が判ってくれたのが嬉しかったです。私は体が細身なため、浮腫んでいる右脚も単体で見たら「ちょっと太めの人の脚」くらいなのです。今までリモート診療で「浮腫みがツライ、しんどい、あまりよくなっていない」と訴えてもその辛さが判ってもらえていなかったみたい。
私としては浮腫んでいない左脚が本来の私の脚であり、世間的に見て太くないと言われても左右差がかなりあるので見た目も大違い。スカートが履けない、好きな洋服が着られない女性のつらさ、悲しい気持ちは残念ながら男の先生には伝わりにくいのかもしれません。
昨年10月に手術した時も局所麻酔でした。経験済みだし、気持ち的には全身麻酔よりも少し楽。とは言え、やはり痛かった!手術中に30回くらいは「痛いっ!」と声をあげてしまったと思います。
今回も前日の夕方にICGの注射を打って頂きました。手術中は、モニターで様子を見ながら。もちろん、見たくない人は見ないという選択肢もあります。でも、こんな機会なかなかないですし、自分の身体の中が見られるなんて、貴重な経験だと思いませんか?見てみたいと思いませんか?うっふっふ〜。
やっぱり太ももの部分は脂肪が多いな〜と感じました。鶏もも肉の皮を剥ぐときに間にある黄色っぽい脂肪。まさにあんなような物体がたくさん見えます。他の部分にはもうちょっと透明ぽくて金箔を散りばめたようなのもあり、「これも脂肪かな?」と思いながら見ていました。でも、手術中なので余計なことは聞くこともできず。あの金箔キラキラのぷよぷよした物体はなんだったのかしら?教えて、先生!!
私の主治医の先生は元々よく喋る方なのですが、リンパ管を細い糸で繋ぐという1mm以下の世界で手を動かしているのに、私への説明はもとより全く関係ない話などもしながら手術できるのってすごいなと改めて思いました。ベテランの先生は偉大。
2週間前の手術でできなかった、右脚外側を中心に10ヶ所ほど追加でリンパ管を繋いで頂きました。
最後に脂肪切除した部分に残っていた糸を抜糸したのですが、これまた結構痛かったです。ここはモニターに写っていなかったので最初「え、何々!?今、一体どこで何が行われているの!?」と思ってしまったほど。
部屋に戻って少し遅めのお昼ごはん。
手術してくださったのは先生方で、私は寝ているだけなのに昨年同様疲れました。全身麻酔もしんどかったけれど、局所麻酔もそれなりに身体がツライものです。手術中ずっと痛みを感じるし。痛みに耐えた分の疲労なのかな?当日はまだ傷が痛くてトイレに行くのがやっと。翌日はじっとしていれば大丈夫でしたが、歩いたり動くとまだ痛みはありました。
2日目、3日目と日々少しずつ痛みは和らいでいくものの、まだあまり力がでない状態が数日続きました。じっとしている分には痛みはないですが、歩いたり傷の部分に何かが触れると痛いです。あとは、階段の上り下りやしゃがむ動作なども傷に響きます。
力を取り戻して、フランス語の勉強をやる気になれたのは手術から6日経った日曜日でした。
翌月曜からタイツ着用開始しました。最初は少し緩めのものから。先生のお話だと、タイツを着用してしめつけているうちにある日急に症状がよくなってくる患者さんもいらっしゃるそうなので、それに期待!頑張れ私の身体!!
やっと退院許可がおりて10日目にめでたく退院となりました。30日間も禁酒していたなんて!…いや、入院していたなんて!大きな台風の合間を縫って一路東京へ。
これからまた弾性ストッキングを着用する日々が始まります。今度こそ、今度こそ、いい結果がでますように!!
(写真は、帰りの新幹線の中で食べた LA MYSTÈRE のクレームブリュレ。美味しかった!クレームブリュレ大好き♡)