クマリって何?
こんにちは!TinKamana(ティンカマナ)です🇳🇵
みなさんはクマリという言葉を聞いたことがありますか?
食べ物の名前?場所の名前?宗教関係の言葉?
今日の記事では、クマリについて紹介します!
クマリとは?
語源:サンスクリット語で「少女」「処女」の意味
ネパール語では「生きた女神」を意味し、ネパールの女神であるドゥルガー神の生まれ変わりだとされている。
クマリは、ネワール人の2、3歳の少女の中から選ばれる。
クマリに選ばれた少女は、家族と離れてクマリの館で暮らす。
その後、初潮を迎えると家族のもとに帰り、任務が終了する。
(体から血を一滴も失ってはならないとされているため、怪我などによる出血があった場合にも、普通の生活に戻ることになる)
2種類のクマリ
ロイヤル・クマリと、ローカル・クマリが存在する。
○ロイヤル・クマリ
王家のクマリで、ネパール全体で崇拝される
○ローカル・クマリ
特定の地域で崇拝される
クマリになる条件
クマリになるためには、32もの身体条件を満たす必要がある。
例:形の綺麗な爪、ライオンのような胸、牛のようなまつ毛、ホラ貝のような首など
他にも、生贄として捧げられた動物の首を見ても驚かないことなども条件とされている。
クマリの生活
儀式を行うことがクマリの仕事。
外に出られるのも儀式の時だけで、学校には通わず、先生を招いてクマリの館で勉強する。
クマリの姿を少しでも見ることができると幸運が訪れるといわれているため、多くの人がクマリを一目見ようとクマリの館の前に集まる。
会話はできないが謁見も可能で、その時のクマリの様子で、訪れた人の未来が分かるといわれている。
(例:泣くor大声で笑う=重篤な病気や死、沈黙=願いが叶う、など)
クマリ退任後
純潔さが重要視されるクマリは、初潮を迎えたり、怪我や病気による出血によって、普通の少女としての生活に戻る。
「クマリであった女性は幸せになれない」や「元クマリと結婚した男性は早死にする」などの言い伝えが根強く残っていること、長い間館から外に出ることなく生活してきたことなどから、退任後の生活は困難だといわれている。
クマリと人権問題
幼い少女を家族から引き離し、外出もさせずに館で何年間も過ごさせるということに対し、近年では人権侵害や児童虐待という批判の声が上がっている。
2008年のネパールの最高裁の判決では、「クマリが子どもの権利条約の補償する子どもの権利を否定されるべき根拠は、歴史的文書にも宗教的文書にもない」とし、教育・行動・食事の自由が緩和されつつある。
⭐︎まとめ⭐︎
・クマリ=ネパールで「生きた女神」として崇拝される少女たち
・厳しい条件を満たしてクマリに選ばれると、親元を離れてクマリの館で暮らす
・人権問題として議論になることもある
最後までお読みいただき、ありがとうございました★
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