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歯磨き後のコーヒーは不味い21

なんか暗い話題が多かったので
新人時代の話でも

医療の世界ではプリセプター制度というものがある
OJTをする先輩がプリセプターとなり、手取り足取り医療の世界を教えてもらう
ちなみに教わる側はプリセプティという

国家試験に合格したからといって、現場ではまったく役にたたない
右も左もわからないが、医師の指示の元、患者を触る資格があるという危険な状態だ
そこでプリセプターと行動を共にして、経験する
1年程度で独り立ちしたりする
病院によって、また個人の能力によって長さは異なる

私のプリセプターはかなり頭の回転が速く、知識も経験も豊富で、人格者だった
そして面白かった(笑)
完璧超人みたいな人だった
私の医療人生を長く共にすることになるのだが、またそれは別の話

まず、怒られたことはない
わかるまで何時間でも勉強に付き合ってくれたし、腕に針を刺す練習を痣だらけになってもさせてくれた
足にも刺したりしな
その代わりに求められるものはある程度高かった
いつも頭が燃えて尽きて1日が終わっていたように思う
かなり知識や経験を詰めたし、学会発表も無理矢理やらされた(笑)
半年くらいで私は普通の所謂、人数として数えられるようになった
日々を覚えていないくらい、毎日が一瞬で過ぎていた
当然なのだが同期達とはみるみる間に差がついた
別に優劣などなく、ただの時間と密度の差だけで数年すれば埋まってしまうのだが…

一人で動くと当然ながら判断に迷うことだって多々でてくる
相対するのは歴戦の兵の医師達だ
ぺーぺーコメディカルと医師との戦いにもなる
恥ずかしい話だが、意見してみたこともある
教えて頂いたり、怒鳴られたりと色々経験を積んだ
そのうちに任せる、相談される、というキツイ立ち位置にもなっていった
若干20歳ソコソコがどうしたら良いか?と聞かれるのはかなりの重圧だった
だが、後ろには必ずプリセプターがついていてくれた
気付いたらフォローして頂いていた
あっという間の新人時代の濃い話は、対患者の話が多いのだが、あんまり話せないのでまたの機会に。
破天荒な先輩の停職やらかし話なども、また(笑)

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