ウィンク合宿 ~QUANTA retreat in YAMAGATA 2.0~
庄内の海ばかり見つめてたリトリートのお話しをぼちぼちと。
初日はこんな感じ
少し自分を緩めよう。
ほぼ貸し切り状態の大浴場でそっと身体を伸ばす。自分をゆったりと労うためだけの入浴時間はいったいいつ以来だったのだろう?
オリエンテーションで“このリトリートは人生の中で立ち止まる時間、自分と向き合うだけの4日間”とお話があった。
決心した自分、グッドジョブ!の思いと同時にQUANTAメンバーのお話から、自ら纏ってきたモノの大きさと重さに圧倒されながら「半世紀も大変だったね」ととりあえず自分をハグしてみた。
歩みを止めてみたら、浴室の中に漂うほのかな潮の香りもちゃんと感じる。ガラスに反射する雨粒の光さえまばゆく美しいじゃないか。塩辛いお湯にひとりでしばらく揺蕩った。
部屋に戻ったけれど、疲れていたのにも関わらずなかなか寝付けない。
うとうとするけど、ふとよぎる想いを書き留めようとノートを開く。
やっと寝ついたけど、驚くような寝汗で目が覚める。
睡眠不足のまま2日目の朝を迎えた。
この日の午前中はMOTOKOさんのグループセッション。
時間になり指定の部屋へ向かうと大きな窓を背にMOTOKOさんが座られている。
イタリアでの瞑想修行を終えられ、さらに輝きが増した姿がガラス越しの空と海なりあいまって眩しい。
ー このグループは“自分を大切にする”ことに迷いを持っている。
ー 今まで “修行み” を喜ぶ “真面目さ” で生きてきたけれど、その意気込み=生きてく為のやりかたをやめる。
そんなお話しからのスタート。
それに対して、背筋を正し前のめりで言葉を待ち一斉にメモをとる私たち。
この姿こそが私たちの象徴、まず「メモをとることをやめてみて」と指示がでる。
そうだよね、すごーく重要なこと核心を伝えられてるのに聴くことよりメモをとることに必死になってる。
質問に答える対話型でセッションは進む。
ー なぜ、メモを取るのかな?
ー なぜ、ずっとそんなやり方を続けてきたの?
いい子でいたかったし、一生懸命で真面目な自分、協調性ある自分じゃなきゃダメだと思ってきた…
MOTOKOさんの質問に答えるひとり1人の返答や態度に自分の姿を見て一気に幼い頃まで巻き戻って涙したり、モヤモヤしたり。
対話の中で次々と明らかになる自分たちの姿。
どうやらずっと『私たち』が主語の世界で生きてたらしい。
ー 入室時「全員揃っていませんが」と確認して入ってきたよね。
ー このチーム、笑うポイントも一緒なの。
『We are』の世界で生きてることが目に見える形で現れているを伝えられる。
そう言えば、入り口で脱いだ靴は示し合わせたようにメンバーのほとんどが白いスニーカーだったのもなんだか象徴的で苦笑した。
そりゃ、ずっと「私たちの視点」だもの「自分を大切に」と言われればわかったフリしてるけど、できてるわけがない。
外濠を固め生きることを難しく複雑にしてきた。
ー 軽く、lightであることがすべて。
複雑に難しくせず、全てをウィンクするほど簡単にね。この4日間はウィンクの練習だけをしにきた合宿だと思ってください。
そんな風にセッションは締めくくられた。
“きちんと” “ちゃんと”が大好きで、それをメソッドとして生きてきた私たち。
それが上手くやり方だったし、在り方だった。
急に丸腰で社会と関わって生きろと言われても…
戸惑うしかない。
それでも、今の想いを問われた時に
「ずっと重かった、軽くなりたかった、変わりたかった」
と答える自分がいた。
何度も“鎧も着ぐるみも脱いでよし!”のメッセージがきてたけど、どこか他人事のように聞いていた。
初めて音としてアウトプットした時、それはちゃんと私の意思となった。
笑顔もお昼ご飯の食欲も見失った team simplest
午後はいよいよ yujiさんのセッションが待っている。