「お花きれいね」の小さな子 〜改めてましての自己紹介〜
遠い昔のお話。
私がまだ物心つくかつかないかの頃、家族に植物園に連れられてきた。
その日は、菖蒲が満開を迎える頃によくある雨模様で、大人たちは濡れないことと歩調を速めることに熱心だったらしい。
そんな中
「おはな、きれいねー」
きっと急かされるのもものともせず、傘をさし長靴を履きゆったり(優雅に?)歩く私が菖蒲を見て放った言葉。
雨と泥の匂いが満ちて、幼い子の目線の高さに、紫と白と緑のコントラストが濡れて艶めいているのはどんな世界だったのだろう。
その後、ずいぶん大きくなるまで、あんたは「お花きれいねー」の人だから…と、母が私のマイペースを揶揄する時のエピソードとなる。
でもね、これが私の本質。根っこ。
全てなの。
まわりに流されることなく、自分の五感でキャッチした心地よいこと美しいものを味わい伝える。
この世でトレジャーハントする為に、うまれてきた魂だから。
忘れた振りをしていた頃もあるけれど…
「お花きれいねの小さな子」はずっとわたし。
そんな自分が今は愛おしい。
大きくなった「お花、きれいね」の女の子、
どうぞお見知りおき下さいね。
はじめましてから時間も経ったので、
改めましての自己紹介にかえて。
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