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アイデア出しだけではない!クライアントワークにおけるラフ画の位置付け

こんにちは!ティナです。

今回は、かなり焦点を絞って
”ラフ画”についてお話ししようと思います。

(絵描きさん同士で
語り合いたいところ。笑)

ラフ画の役割から、
普段クライアントワーク時に
意識していることも交えて
お伝えしていきます。


ラフ画とは

制作において一番最初に描く
大まかなスケッチのことです。

英語の「rough(ざっくりした、粗い)」が由来で
細かい描き込みよりも、
アイデアや構成を簡単に表現し
確認する目的があります。

ラフ画と下書きの違い

似た言葉で下書きがありますが、
細かく分けると役割が異なります。

  • ラフ画
    全体の構成や大まかなアイデアを
    ざっくりと描いたもので、
    詳細は描き込まない。

  • 下書き
    ラフ画をもとに、
    より具体的な形や細部を描き込む段階。
    完成品に近いイメージを作るための土台となる。

クライアントワークにおける違い

  • ラフ画: 提案や方向性の確認
    クライアントに複数のアイデアを見せ、
    どの案で進めるかを決める際に使用。
    (例:「A案とB案、どちらの構図が良いですか?」)

  • 下書き: 完成形のイメージ確認
    クライアントに進行状況を確認してもらい、
    細部の調整やフィードバックを受ける際に使用。
    (例:「窓の形や建物の角度はこのままで大丈夫ですか?」)

ラフ画の役割と目的

ラフ画は相手とのコミュニケーションツール

ラフ画は絵を描くだけでなく
相手の意思疎通を図る大事な役割があります。
役割を書き出してみました。

①クライアントの好みを知ることができる
作画の雰囲気や構図など、
早い段階でフィードバックをもらえることで
依頼主の好みを確認することができます。

要望内容の確認
要望内容を文章や口頭で伝えられても
相手のイメージを100%理解するのは
不可能ですよね。

だからこそ、あなた自身が認識した
内容があっているかどうかの擦り合わせが
必要不可欠です。

③修正コストを削減できる
ラフ画の段階でお客さんから
フィードバックを受けることで、
大きな修正を防ぐことができます。

「もっとシンプルな構図にしてほしい」
「服装をもっとカジュアルにしてほしい」

こういった大きな変更を
清書後に修正を行うと
時間や労力がかかるため、
早い段階で方向性を固めるのが重要です。

・進捗確認
ラフ画を提出することで、
クライアントに進捗を見せられます。

進行状況を確認してもらうことで、
不安を軽減し、信頼度UPにも。

また、確認済みのラフに基づいて
作業を進めるため、
完成までのスケジュールを
管理しやすくなります。

ラフ画作成時のポイント


・チェックしてほしいポイントをわかりやすくする

描き手以外の人が見るときに
意外とこちらの意図が伝わらない
ということは多々おきます。

特にイラストやデザインの専門でない
お客さまは知識がないのでお任せしたいとか
補足説明がほしいと感じている方が多いです。

ただラフ画を描いてみせるだけでなく、
相手へのプレゼン資料だと思って
コメントで補足を入れてあげたり

複数パターン案を用意するなら
それぞれの違いや
チェックしてほしいポイントを
お伝えしておくだけでも
あなたの印象が大きく変わります。

仕事を一緒にしていて
気持ちいいと思ってもらえる工夫も
リピートしてもらうには必要不可欠です。

・案出しの数にも目的を持って

ラフ案の数は事前に取り決めが
あるならその通りにすれば良いですが

多くの場合は数を決めずに
始める方が多いと思います。

特に正解はないですが、
ラフ案の数でも相手に与える印象が
左右されることは意識しておきましょう。

例えば、私の場合は、
”想いに寄り添う、提案をする”
そんなコンセプトで活動をしているため

お客さんとのヒアリングや
相手の要望を超えるような提案をする
というところに付加価値を感じてもらえるよう
心がけています。

そのため、複数案を出して
お客さんと擦り合わせをするのが
当たり前になっています。

お客さまからも
『一緒に沢山考えてくださって嬉しい。』

『イメージにピッタリのものを
考えていただけて、また頼みたいと思った。』

というお声を頂けるようになりました。

こちらが決めつけるのではなく、
お客さんが自分自身で選べるというのも
満足度を上げる要素です。

あなた自身がどう
お客さんに接したいかということを
考えて提案をしていきましょう。

・スピード感も大事にする

ラフ画の強みは修正が簡単で、
試行錯誤ができることです。

ここでこだわりすぎて
全然進捗がないという方が
先方に不安を与えてしまうし、

時間をかけて出された案が
イメージと違う場合に
言いづらくなってしまいます。

ラフ画はあくまでも、
「試行」と「調整」の場だと思って
描きましょう。

クライアントワークにおけるラフ画は、
コミュニケーションの要です。

方向性のすり合わせを行い、
お互いが納得した上で制作を進めることで、
満足度の高い作品を効率的に仕上げられます。

今回はラフ画の役割を
紹介しましたが、

普段なんとなくやっている過程も
役割を知っているだけで
工夫ポイントを沢山見つけることができるので
ぜひあなたの活動の強みにしてみてくださいね!

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