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130.イースターの週報

イースター休暇で1週間授業が休みだった。スーパーが休みになったり、ルームメイト2人が一時帰国したり、街が静かになったりしてクリスマスと似た雰囲気になった。キリストの復活を祝う祝日だから、キリスト教的にはすごく大事な日なのだろうけれどクリスマスと違って日本に浸透しないのは、3月末という年度末の忙しい時期に休んでられないというのがあるのだろうと思う。私もデンマークにいながら日本の年度末の影響を受け、3月中に調査をしなければならないというタイムリミットを抱え、粛々と研究をしていた。旅行に行っている人もちらほらいたけれど、ホリデーシーズンで飛行機代が高くなっているのもあり、デンマークに残っている人も多かった気がする。
研究を進めつつ、週の後半はイースターを楽しんで、初めてのイースターはすごく良い思い出になった。

25日月曜日
パンを焼いた。こちらで手に入るイーストは生イーストしかない。粘土みたいな塊が50gで約20円。小麦粉の種類もあり得ないほどあって安いし、さすがペストリーで有名な国だけはある。みんな家でパンを焼くのだろうと思う。もともと友達とシナモンロールを焼こうという話をしていてイーストを買いに行ったのだけれど、そんなにいらないので試しに普通のパンを焼いてみたら意外に上手く焼けておいしかった。

おいしくて小麦粉食べすぎる注意

26日火曜日
寮のフラットから閉め出された。絶望。同じフロアに住んでいる韓国人の友達がマフィンをおすそ分けしてくれると言うのでちょっとだけ顔を出すぐらいのつもりでいて、5秒ぐらいで行けてしまうので油断していた。鍵を持って行くのを忘れた。最近鍵が付け替えられて、オートロックに変わったのに慣れていなかったせいもある。
ルームメイトは次の日の朝早くに予定があるから早く寝ると言ってすでに寝ていて、メッセージと電話をしてみたけれど起きてくれず、友達のフラットのソファで一晩過ごした。マフィンと引き換えに自分の部屋を失った。「同じ階に住んでて数秒で行き来できるんだからほとんどあなたのフラットみたいなもんだよ」と言って、布団を貸してくれた友達に感謝。

無事自分の部屋に戻ってマフィンをいただきました

27日水曜日
同じ授業を取っていて仲良くなった友達とスウェーデンのマルメに日帰り旅行に行った。ここ1ヵ月の間にマルメに行った周囲の人たちが揃って「霧がすごくて真っ白で何も見えなかった」と言っていたので天気が良さそうな日を狙って行った。快晴で日なたは暑いくらいだった。教会やマルメ城とマルメ博物館、ぶらぶら歩き回って買い物をして楽しかった。マルメ博物館は動物の標本展示と魚介類や昆虫や爬虫類の展示から歴史的な美術品や絵画、現代美術、戦時期の大砲までいろいろ詰め込まれすぎていてカオスだったけれどおもしろかった。なんで一つの場所にあんなに詰め込んでいるのか謎。


夜ごはんに友達の友達のおすすめというレストランでミートボールを食べて大満足だった。

28日木曜日
新年のパーティに呼んでくれた、前のセメスターの授業で仲良くなった友達がイースターのランチ会に呼んでくれた。ランチ会と言いつつ、14時くらいからずっと食べ続けて、気づいたら9時だった。エンドウ豆のサラダやサーモンのレモン蒸し、デビルドエッグ、レモンケーキ、パスハというフィンランドのケーキを並べてみんなで食べて、楽しい時間だった。仕事や就職の話とか、ティンダーでマッチした人の話とか、いろんな話をした。

パスハ。デコレーションはオリジナルらしいかわいい

29日金曜日
最近鳥がうるさい。近所の公園にカモと名前のわからない鳥たちが大量にいる。桜や水仙など、花もいろんなところに咲いているのを見かける。気温も10度近い日が多くて、タイツとヒートテックを卒業した。春が来ている。

31日日曜日
同じ大学から来ている友達とイースターパーティをした。白身魚のフライのオープンサンド、デビルドエッグ、アスパラのサラダを作った。のんびり作って食べて、良いイースターの締めくくりになった。

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