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119.アルゴリズムのななめ上をいく(2024/2/10)
ここ数日、毎晩イタリアの音楽番組を観ていた。sanremoという名前で、5日間毎日30組の歌手が出てきて新曲やカバー曲などを歌いまくる。視聴率60%越えの国民的番組らしい。全部イタリア語で字幕もないので何を言っているのかはほぼわからないけれど、なぜか気に入って楽しく観ていた。フラットメイトがいろいろ解説してくれて、ちょっとイタリア文化を知れた気分。
最終日は、同じ寮に住んでいるイタリア人の留学生たちが集まっている中に混ざってイタリア語に囲まれていた。イタリア語の音は他の外国語よりも何だか威圧感がなくて好き。個人的に韓国語と中国語とドイツ語はなんとなく圧迫感がある。でもちゃんと勉強したら好きになれそうな気もする。
イタリアの歌と聞くと、底抜けに明るいというステレオタイプなイメージがあったけれど、もちろんいろんなタイプの曲がある。どれも今回sanremoを観なければ出会わなかっただろう曲なので、spotifyのアルゴリズムを裏切れた感があって良い。
80歳越えとはにわかには信じがたいLorendana
めちゃくちゃかっこよかった人々。
インスタもyoutubeもgoogleも何もかも、誰よりも私の好みを正確に理解しているような気がする。そのおかげで自分自身の興味の傾向がわかったり、もともとの興味を出発点にして、数珠繋ぎのようにいろんな媒体に手を伸ばしたりもできるのは楽しい。でもその一方で、突然アルゴリズムの予測のななめ上を行ってAIの混乱を生むのが結構快感だったりする。