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8. アートと新しい出会い(2023/8/27)

今日はEnter Art Fairという現代アートのイベントに行ってきた。会期が4日間で今日が最終日。数日前に街中で広告を見つけて、レポートを書き終わったら行きたいと思っていた。

いわゆる美術館とは違って、その場で作品を購入したり、アーティストとバイヤーがつながりを作る場にもなっていて、自由で開放的な雰囲気だった。子どもから高齢者まで幅広い年代の人が訪れていて、新しいアートに対する受容的な文化を感じた。

入口
イルカのつるっとした質感…!
シンプルな構成なのに感情が読み取れる不思議
悲壮感漂う熊

88点の作品が展示される中で、とても惹かれる作品が並ぶ一角があった。Tomas Colbengtsonさんというスウェーデンのアーティストの作品だった。スクリーンプリントの技法を用いて、アルミニウムや動物の皮、ガラスなど様々な材質の上に描くのが彼の作品の特徴の一つのようだ。

ガラスに描かれた絵
こちらはアルミを使っているそう

そしてもう一つ彼が自身の重要なアイデンティティとして捉えているのがサーミ人(Sámi)というスカンジナビア地域北部の先住民族の血だそうだ。彼の作品の源流にあるのは、サーミ人の歴史や文化なのだという。サーミ人は歴史的に北欧諸国から迫害を受け、近年まで差別的に扱われてきた。同化政策の一環でサーミ語を使うことが禁止され、サーミ語話者は減少。Colbengtsonさんはサーミ語を復活させるために力を尽くしているそうだ。

新たな出会いがあって良いイベントだった。サーミ人の歴史を描いた映画もあるようでとても興味が深まった。

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