123.ジェンダーギャップについて(2024/2/24)
キャンパスの近くにある労働者博物館に行った。
Women's livesという、女性の労働環境をテーマにした展示が去年からやられている。女性というだけで労働者としての価値を低く見積もられてしまうことや、男女間の賃金格差、職業差別に抗おうと立ち上がった女性たちの努力が、具体的な個人名とその人のライフストーリー、当時の日常生活を再現した展示で表現されていた。こうして闘ってくれた人たちの歴史があって、労働と性役割についての価値観が少しずつ変化してきたのだなとわかった。こうして積み上げられてきたものを守り次世代に手渡していくことと、引き継ぎたくないものを壊して踏み越えていくことをずっとこれからも続けていくのだなという途方もなさみたいなものも感じた。現代はその歴史の一部でしかない。
デンマークはなんとなくジェンダー平等先進国というイメージがあって、それはジェンダーレストイレが当たり前であったり、父親なのかなと思われる人たちがベビーカーを押して歩いているのをたくさん見かけることから感じていたけれど、昨年のジェンダーギャップ指数のランキングでは世界23位だった。もっと上位なのかと思っていたので意外な数字だった。日本は125位なのでそれに比べればずっと高いけれど、アイスランド、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンという他の北欧諸国が上位5位以内に入っていることを考えるとデンマークもいろいろと模索しているただ中にあるのだなと思う。政治参画の側面でジェンダーギャップが大きい傾向があるみたいだった。
ちなみに日本。絶壁すぎて笑ってしまった。笑えない。
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