Step by Step 8月12日 ■□現実と理想のバランス□■
今あなたがたの余裕が彼らの欠乏を補うなら、彼らの余裕もまた、あなたがたの欠乏を補うことになるのです。こうして、平等になるのです。2コリント8章14節
理想は時として現実を無視し、混乱に陥れてしまうことを覚えておきましょう。特に政治において現実を無視した理想を声高に叫び、人々の支持を得ようとする政治家がいましたし、今もいます。彼らは、全ての人が恩恵に与れる社会を目指すために、様々な制度やルールを思いっきり低くしたり、時には撤廃しようと考えています。結局、彼らは人間の罪というものを甘く考え、社会に混乱をもたらすだけです。
僕はこの社会で私たちが健全に生活していくためには健全な「壁(制度・ルール)」が必要だと考えます。例えば「自主自立」という壁です。一人一人が「自主自立」という壁をしっかり作らないと生活やコミュニティが崩れていきます。
日本の社会保障制度は世界に誇れる素晴らしいものだと僕は思っています。どのような困難の中にある人でも、日本国籍があるなら、基本的な生活が保証されます。この保証は、働かなくても食べていける制度ではなく、自主自立を支援する制度です。ところが、これをうまくごまかして悪用している人がいると聞きました。非常に残念なことです。また日本の社会保障制度に目をつけて甘い汁を吸おうとやってくる海外の人もいると聞きました。ものすごく腑に落ちません。この制度が日本人の本当に必要な方のために用いられるように、厳しくチェックする「壁」が必要ではないでしょうか。
ですから先ず全ての人に必要なのは「自主自立」です。これが基本の基本です。この共通の「壁」をしっかり作った上で、「自己中心の壁」を崩して、人を援助する必要があります。相手を依存体質にさせず、自主自立を促す支援をしてきたいものです。
■祈り■
神よ、あなたの願いは、私達ひとり一人が健全に自立していくことです。精神的に、経済的に自立できる力を養って下さい。イエスの御名によって、アーメン。