Step by Step 7月21日 ■□相手に焦点を当てて□■
わたしたちひとりびとりは、隣り人の徳を高めるために、その益を図って彼らを喜ばすべきである。キリストさえ、ご自身を喜ばせることはなさらなかった。ローマ15章2-3
頭で話せば頭に届き、心で話せば心に届く。頭で聞けば情報だけが届き、心で聞けば心が届く。普段の気軽な日常会話で、ここまで心をつかって話すことはないかも知れません。でも、本当に大切なことを分かち合いたいときには「心」を使って話し、「心」を使って聞く必要があります。
そうです。「伝える」のではなく「伝わる」ように語る必要があるのです。また相手の幸せに役立ちたいから情報だけを「聞く」のではななく、思いを「聴く」のです。
本当に大切なことを分かち合いたい時は、自分ではなく相手にどれだけ焦点を当てられるのかがポイントになってきます。分かりやすく言えば「思いやり」を込めて話し、「思いやり」を込めて聞くということです。
「このことをどうしてもあの人に知って欲しい、このことを知ってもらうことであの人の幸せのお手伝いをしたい」という自分の益ではなく相手の益に焦点を当てて熱い思いを込めて話すとき、言葉は相手の心に届くのでしょう。自分が上手く話せるか、自分がどう思われているかに、焦点がずれると、同じことを言ったとしても伝わっていかないでしょう。
同じように、自分でなく相手に焦点を当てて話を聴く、つまり「あの人のお役に立ちたい…、あの人の幸せに貢献できることは何だろうか?」という心で、相手の話に耳を傾けるときに、相手の必要に気づけるようになるのでしょう。
話すにも聴くにも、自分じゃなく相手に焦点を当てることが秘訣です。これも相手を愛する一つのスタイルです。
■祈り■
神よ、あなたはいつも私に焦点を当てて語ってくださいます。先ずあなたの言葉を心で聴くことが出来ますように。それから私自身も心で語り、心で聴くことが出来る者に成長させてください。イエスの御名によって、アーメン。