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Step by Step 8月10日 ■□赦しについての考察□■

 怒ることがあっても、罪を犯してはならない。憤ったままで、日が暮れるようであってはならない。また、悪魔に機会を与えてはいけない。エペソ4章26節節


 赦すということは、怒りや憎しみの感情に打ち勝つということでしょうか。僕はそう思いません。怒りや憎しみの感情を「手放す」ことだと思います。「手放し続ける」のです。

 もう少し丁寧に記してみましょう。「赦し」の出来映えを「感情」を基準に判断しないということです。感情で判断するなら、いつまでたっても赦すことはできませんし、(良心的な人であればあるほど)赦すことができない自分を責め続け、自己概念を下げることになります。

 勿論感情レベルで、日本晴れのようにスッキリ赦せたらいいのですが、感情はそんな生やさしいものではありません。だから、「赦し」の出来映えを、「感情」ではなく、「真理と行為」を基準に判断していただきたいのです。感情は後からゆっくりついてきますから。

●赦しについての「真理」とは何でしょうか?

*赦しは、自分のためである(赦したら損をするという思い込みは間違い)。
*赦しは、神がもっとも喜ぶ選択である。
*赦しは忘れることでなく、赦しを選び続けること。
*赦しは、感情に打ち勝つことではく手放し続けること。
*感情の癒やしには時間がかかるので、感情の癒やしと赦しを分けて考える。
*赦しは、好きになることではなく、マイナスの感情を「0ゼロ」に戻すこと。余力があれば親切にしたらいいけど、余力がなかったら「0ゼロ」のままでも大丈夫。

●赦しについての行為とはなんでしょうか?

*上記の真理に基づいて、怒りや憎しみの感情を手放し続けることです。
*「手放す」とは、「悪感情を手放します!赦します!赦しを選択します!」と
宣言することです。
*感情に振り回されず、「赦し」を選び取り、宣言し続けることです。
*もし赦せない相手が困っているのを知ったら「ざまぁ見ろ」と思わず、「祝福を祈ってあげる」ことです。
*もし赦せない相手が目の前で困っていたら「ざまぁみろ」と放置せず、「手助け」してあげることです。
*相手を憎んでいたことを神の前で悔い改め、自分自身をも赦すことです。

 赦せない過去や相手に囚われ、それを思い出して、マイナス感情を再生産することはもう止めましょう。悪感情を手放し、赦しを宣言するのです。幸せな未来に向かって、それにふさわしい行動を「今」選択するのです。

 「赦せない」のではなく「赦さない」のではないですか。「赦さない」というあなたの意志決定ならば、あなたの自由でその意志決定を解除できますよね。自分のために、「赦す」という意志決定に切り替えましょう。

■祈り■
 神よ、あなたは赦しの神です。ですから私達が人を赦すことを喜んで下さいます。赦すことを選び続けることができますように。イエスの御名によって、アーメン。

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