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Step by Step 6月12日 ■□勝ち負けよりも関係を優先する□■

 あなたは義に過ぎてはならない。また賢きに過ぎてはならない。あなたはどうして自分を滅ぼしてよかろうか。 悪に過ぎてはならない。また愚かであってはならない。あなたはどうして、自分の時のこないのに、死んでよかろうか。伝道の書7章16-17節


 「窮鼠猫を噛む」という諺があります。「絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱い者でも強い者に逆襲することがある」という意味です。

 口論になって追い詰められると、大概の人は負けを認めたくない、けれども言い返す理屈も見当たらない、だから無口になるというパターンになるのではないでしょうか。しかし無口になっているからと言って、何も思っていないわけではありません。心の中は荒れ狂っています。ある人は、その後、暴力を振るうかも知れません。ある人は、いつか仕返しをしてやる!と心で念じながら、その場は負けた振りをするかも知れません。さらにある人は、言ってはならない一言を言ってしまうかも知れません。

 みなさんが対立して口論になる相手ってどんな人でしょうか?遠くの人ではありませんね。身近な人ですよね。伴侶であったり、子どもであったり、仕事のパートナーであったり、教会の仲間であったりです。つまり多くの時間と共に過ごす相手です。本来仲良く協力し合う相手です。そういう相手に対して私達が忘れてはならない鉄則があります。それは「勝ち負けよりも関係を優先する」ということです。

 どれだけ正論で勝ったとしても、相手のプライドを傷つけてしまっては、真に勝ったとは言えません。相手の心に負けた悔しさと、いつか仕返ししてやる!という禍根を残すことになるからです。

 そうです。私たちは正しすぎてはいけないし、悪すぎてもいけないのです。関係が険悪になったとき、自分の正しさを押し付け、相手を追い詰め、最も嫌がる急所をつかないようにしましょう。相手には相手の理由があることを認め、お互い相手のために逃げ道を残してあげましょう。


■祈り■
 神よ、あなただけが善であり正義です。どんな時もあなたの善と正義の前に謙遜にならせて下さい。人間同士の勝ち負けでなく、神の善と正義が成し遂げられますように。イエスの御名によって、アーメン。

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