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Step by Step 9月20日 ■□人間力を養う□■

愛は隣り人に害を加えることはない。だから、愛は律法を完成するものである。ロマ13章10節


 数年前、スポーツ界のパワハラ事件がマスコミによく取り上げられました。これまでの日本の感覚で言えば、スポーツ界のパワハラは、いわゆる“体育会系”という言葉で理解され、当たり前のこととして受け止められていました。

 熱い指導者であればあるほど、なかなか言う通りに出来ない相手に対して、暴言を吐いて、手が出て、足が出でて、力尽くで相手を思い通りにコントロールしようとするわけです。そして、そのようにすることが、上に立つ者としての当然の責任であり、正しいことなのだと理解しています。相手の立場に立って…とか、話し合いで…なんて、甘っちょろいこと言ってたら、指導できないという訳です。自分もそうされてここまで来たから、後輩にもそのようにすることが相手のためであり正しいことなのだ!と疑わないわけです。

 しかし本当にそうなのでしょうか。本当の意味で人を動かすのは、外からの圧力でなく人間力ではないでしょうか。その人の内面から溢れる魅力ではないかと思います。人間力の不足を外的パワーで補おうとするときに“パワハラ”のようなことが起こるのでしょう。

 では人間力を養うにはどうすればいいのでしょうか。先ずは苦労することです。安易なことばかり選ばず、苦労すること選ぶことです。かと言って凡人には特大の苦労というのはそう訪れません。ですから特大の苦労を待つのでなく、凡人には凡人らしい苦労を丁寧に拾い上げ、それを乗り越えて小さな成功を積み重ねていけばいいのです。いわゆる凡事徹底です。凡事徹底で必ず人間力は養われます。

 そして人間力の中心にあるのは「愛」でしょう。「愛」とは人の幸せ、成功に貢献する行動です。愛を説明するのでなく、行動で表現することによって人間力は養われます。


■祈り■
神よ、私の人間力を養ってください。日々の生活の小さなことを疎かにせず、愛を込めて行いながら人間力を強めてください。イエスの御名によって、アーメン。

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