Step by Step 9月22日 ■□命と形□■
だれも新しいぶどう酒を古い皮袋に入れるようなことはしません。そんなことをすれば、ぶどう酒は皮袋を張り裂き、ぶどう酒も皮袋もだめになってしまいます。新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるのです。マルコ2章22節
私たちの課題の一つは、命と形(かた)のバランスではないでしょうか。
例えば…仲間意識を強めるために始めた年に一度のバザー。最初は楽しく仲間意識が強くなって良い流れだったけど、年月を経るうちに、こなすべき恒例行事となって、止めるに止められずただ続けているだけ。その準備委員になることが罰ゲームのような雰囲気。そして責任感と義務感だけでこなしているだけで、そこには何の喜びもなく、返って仲間意識を希薄にしている有様。
命を守るために形があるのに、形を守ることが最優先になり、更には形を維持することが正義となって、形を変えることが正義に反する悪(謀反)と見なされていくのです。そうなると、もはやそこにあった命は枯渇し、苦役と化していきます。そして止めるに止められず、空回りしながら続けることになります。
この命と形との関係は、人が関わる全てのコミュニティに当てはまります。夫婦やキリスト教会とて例外ではありません。
わたし達は大切なものを守るために、形を作り、マニュアルを作り、パターン化して、大切なものを守りやすくしようとしてます。その発想は悪いわけではありません。けれどもそこには落とし穴が隠れていることを忘れないようにしたいですね。その落とし穴とは形式主義、教条主義、伝統主義です。
命が枯渇し、空回りしているだけなのに、受け継いできたものだから続けるしかないと諦めるのは止めましょう。空回りさせるために、あなたの大切な人生を使うのは余りにももったいない。原点を取り戻すため、新しいチャレンジをしてみましょう。一番大切なものは何かを見極め、それを最優先する行動をいたしましょう。新しいぶどう酒には新しい皮袋しかダメなのです。
■祈り■
神よ、何を大事にしなければならないのかを見極めることができますように。そして大事なものを最優先する勇気を与えてください。イエスの御名によって、アーメン。