バルトロメオ①

ーーーーー人間は恋と革命のために生まれてきたのだ


大昔の読み物のほとんどは禁書扱いとなっている現在。

父親が国立図書館の司書であったため、隙を見つけて時代の小説を読むのは比較的容易であった。

もちろんいけないことであるし、親の仕事を奪ってしまう可能性もあったが、探究心を止めることが出来なかった。

俺は少し壊れているらしい。

禁書とされているモノを読み始めてからは止まらなかった。
これは毒だ。
バベルやイカロスのように、手痛い代償を負ってしまうかもしれない、バルトロメオによって失われてしまった美しく愚かな何かを獲得したい。


俺はエゴイストなテロルを起こす。

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ティモテ
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