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[ドバイ駐在/移住]ドバイのインターナショナルスクールの探し方&受験
日本からドバイ駐在/移住されるご家族にお子さんの学校探しをご質問頂くことが多いので、私の知りうる限りのことですが、記事にしてみようかと思います。
学校によって違うこともあるかもしれませんが、どこから手をつけて良いやらという状態から、こう探せば良いのか、アプライはこうすれば良いのかという手がかりにして頂けましたら幸いです。
どこの学校がどうと言うのは、お子さんによって全然違うので、あえて具体的な学校名は出しません。
リサーチ編:ドバイにある学校の種類
外国籍のお子さんは、皆公立校ではなく、インターナショナルへ通います。日本からいらっしゃる日本人のお子さんが選ばれる学校の候補は
⚫︎ブリティッシュ系のインターナショナルスクール
⚫︎アメリカン系のインターナショナルスクール
⚫︎IBカリキュラムのインターナショナルスクール
⚫︎日本人学校(幼・小・中)
になるかと思います。
中高生のお子さんは、日本の高校受験をするのかや、どのカリキュラム(APなのか、AレベルなのかIBなのか、卒業資格だけなのか)で大学を受験するのかを見据えての学校選び、小学生くらいのお子さんは途中で学校も変わることも出来ますし、また日本に戻るのならば、ご家庭の方針に合うカリキュラムの学校を選べば良いかなとも思います。
たとえば、アメリカンスクールは教室を飾り付けてハロウィンがあるけど、ブリティッシュスクールはなかったり(その代わりBook day で仮装できる日がある)ブリティッシュスクールは学期の途中にミッドタームブレイクがあるけど、アメリカンスクールはなかったりするようです。
元々イギリスの保護国だったからか、ブリティッシュカリキュラムの学校が多めです。個人的にはブリティッシュスクールは、先生と生徒の関係が日本に似ているし、割とお勉強もちゃんとしてくれるという印象があります。
日本人学校については、🔗のホームページをご参考にお願いします。
リサーチ編:学校一覧
⚫︎KHDA(ドバイの教育省)のSchool Rating
学校の偏差値とかではなく、イスラム教育がとか人種のなんとかもあるみたいなので、outstandingの学校が素晴らしい学校とか偏差値が高い学校というよりは、老舗が入りがちかなとの印象です。
⚫︎Which School Advisor
それぞれの学校について詳しく書かれているのでおすすめです。
この中から
・この学校はプライマーしかない、セカンダリーからしかない
・この学校はブリティッシュでもアメリカンでもなくて、フランスカリキュラム、インディアンスクールだな
・ブリティッシュカリキュラムだけどY12-13はAレベルではなくてIBDPの学校か
・PYPとMYPもあるIBスクールだな
と言うような感じで見ていきます。
GEMSと頭につくのは、学校法人でUAE中心にたくさん学校を展開しています。
気になる学校は問い合わせや見学をしてみるのが確実です。日本のように編入の時期が決まっているわけではないし、転校も難しくないので、入ってみて問題が多かったり合わなければ他校に移ることもできます。
リサーチ編:学年の確認
各学校のAdmissionのページに学年の表があるのでそれを基準にされるのが間違いないです。
たとえば、娘は2011年の早生まれ。2024年の9月時点で13歳なので、ブリティッシュスクール(Y13で卒業)のY9、アメリカンスクールの(G12で卒業)でG8になります。日本では4月から中2(G8)になります。
一方、4-8月生まれのお子さんは日本では娘と同学年中2(G8)ですが、ドバイでは1学年上の(Y10/G9)になります。しかし、学校によっては、編入のタイミング次第では日本でG8(Y9)が修了してないから(=G8は1学期しか修了してないから)、ひと学年下がるように、つまりG8(Y9)で入学するように言われるケースもあるようです。
中3のどこかで日本の学校に戻らず、直接、日本の高校受験をされる場合、高校入学の年の3月末までに9年生を修了できるか注意が必要かと思います。(9年間の計算の仕方や受験資格の判断は学校によるようです)
中学受験は現地での学年がどうこう問われることはありませんでした。
帰国生入試を受験するための条件は、主に次の2つ。
すでに海外・日本国内合わせて9カ年の学校教育課程(小学・中学課程)を修了している、または入学年の3月末日までに修了見込みであること。
海外の学校に継続または通算して在籍した年数が一定以上あり、帰国日から受験する日までの年数が経過しすぎていないこと。
/ 帰国便利帳web
どうやらブリティッシュ系でもアメリカ系でも9年生を修了すれば受験資格ありってことってことは、もし娘がアメリカンスクールに通っていたら、G9の修了は日本の高1の夏。つまり中3の3月までにG9が終わらないから一部の学校で本来の学年の受験資格がない可能性があったってことか。イギリス系ならY9は中3の夏に終わるね。
日本と同様、飛び級制度はないので、(他国ですでに飛び級している場合はどうなるか不明です)、ひと学年下で入学してしまうと、途中で本来の学年に戻れなくなるようです。
またブリティッシュスクールは、Year10-11の2年間はイギリスの中等教育の卒業資格であるGCSE/IGCSEの受験に向けて一貫カリキュラムになるので、途中編入は基本には受け付けてないようです(他国のブリティッシュスクールでやっていれば途中編入の可能性あり)。英語力も必要になるので、その学年で入学を考えられている場合はタイミングに注意が必要です。Y10-11の学年や学期途中編入の場合は、アメリカンスクールやIBカリキュラムの学校のみの選択肢になる可能性があります。
リサーチ編:学校の立地、人種の比率、学校の雰囲気や設備の確認
まずはどのあたりに住居を構えるのか、エアポート近辺なのか、ダウンタウンなのか、マリーナのあたりなのか、内陸の方のVillaなのかによって通える範囲が絞られます。
スクールバスを利用するのか、自分で運転して車で送って行くのか、ドライバーさん送ってくれるのかによって通える学校が絞られてきます。スクールバスはルートで子どもたちを順番に拾って行くので、1時間程度は全然ありえます。日本のようにメトロに乗って通学は基本的にはないです。
娘の学校は、多国籍で白人の子が少ないという印象ですが、意外と学校によって人種の偏りはそれぞれ。エミラティが多い学校もあれば、白人ばかりの学校もあったりするようです。
ちなみにインターナショナルスクールはたくさんあるので、日本人比率はとても多い学校でも25家族くらい。少ない学校は2家族とか1家族とかなので、日本人がクラスに4-5人いて日本人で固まって日本語で話してばかりという心配はあまりないかなと思います。もし日本人が同じクラスに固められているようで気になるようなら、バラけさせてほしいとリクエストを入れるのもありです(逆のリクエストをする方もいるので、聞いてくれるかは分からないけど)。
余裕があれば、アプライ前にぜひ学校見学に行かれるのがおすすめです。校内の雰囲気を見たり、校庭が広いかやスポーツ盛んか、アフタースクールアクティビティはあるか、クラス数や生徒数、カリキュラムなど色々見たり、聞いたりできるかと良いかと思います。
大昔の話ですが、娘が3才でドバイにきてすぐ、学校見学なしにインターナショナルスクールのFS1を受けて、大泣きで受験すら出来なかった苦い思い出が。まだナーサリーも大丈夫な学年だったので、その後ナーサリーの見学に行ったら、子どもらしい温かい雰囲気で、そちらは選考の時(母子分離とか遊ぶ様子見るだけ)も英語も分からないのに先生と手をつないでニコニコで遊びに行けたりということもありました。
リサーチ編:ESL(English as a second or foreign language)の有無の確認
日本から転校するにあたって、一番の心配ごとは英語の授業についていけるか、英語は話せるようになるかではないでしょうか。
学校によっては(特に人気のある学校)は英語力が求められる学校もあり、ホームページに明記してある学校も。娘の学校は必要なら状況見て取り出しの方針のようです。ESLを設置している学校もあり、空き状況は学校にアプライ前に問い合わせをおすすめします。
リサーチ編:ナーサリーにするのかインターナショナルスクールにするのか(3-5歳)
娘は3歳、FS1に当たる期間をナーサリーで1年過ごし、その後4歳、FS2に上がる時点でインターに編入しました。
我が家が感じたナーサリーとインターの大きな違いは、トイレや身の回り世話を先生がしてくれるかどうか。ナーサリーでは髪の毛がボサボサになったら結い直してくれるし、トイレを失敗してもフォローしてくれましたが、インターナショナルスクールは髪の毛はボサボサでもそのまま、一度ウンチが上手に拭けてなくて気持ち悪いと言ってるからとお迎え要請がありました。トイトレ完了必須なようです。
雰囲気もナーサリーは子どもらしさたっぷり、おもちゃもたくさん、先生も幼稚園という雰囲気でしたが、インターナショナルスクールになるとおもちゃは減り、少しだけ学校っぽい感じになっていました。
今は変わっているかもしれませんが、当時は娘の年齢のインターナショナルスクール入学が割と激戦で英語が話せないとインターナショナルスクールは難しいと言われていました。たしかにナーサリーでは指摘されなかった英語力も、インターナショナルスクールに入った途端、ロシア人の男の子と2人、取り出しサポートを受けていました。
前回ドバイ駐在時は2年弱しかいられない予定だったので本当は途中で学校を変えたくなくてインターナショナルスクール狙いだったのです。クラス数もFS2からたくさん受け入れて増えていたようなので、タイミング、英語力、発達の点でもインターナショナルスクールに上がるタイミングは結果的にちょうどよかったと思っています。
Can My Child Stay at Nursery Until They're Ready?
UAE nurseries are able to accept children from 45 days to 4 years old, with many Dubai nurseries and early learning centres now also licensed to accept children up to 6-years old, for FS2/KG1 and Year 1/KG2 (for them to do so, they are required to apply for permission from the KHDA, and must have adequate space, resources, expertise and qualified staff in place).
受験編:アプライの開始
行きたい学校が決まったら、各学校のアドミッションページを良く読んで、アプライ開始。オンラインで登録できます。
学校にもよりますが、新学期にあたる9月(8月末)の募集は、2月くらいからオープン(在校生と兄弟枠がその前にオープン)するので、駐在や移住が決まって9月の新学期からを希望するなら即アプライをおすすめします。ドバイは外国人が9割なだけあって、1番入れ替わりがある時期がこのタイミング。転校も簡単にできるので、学校を変わりたい人もこのタイミングで動く子が多いようです。4月や5月には学年によって募集が締め切られることもあるので、早めの学校探しをおすすめします。term2や3からの受け入れは空きがあればになるかと思うので、新学期が始まってから学校に問い合わせをしてから進めるのが良さそうです。
提出書類が全て揃うのを待つ必要はありません。出せるものから順次。パスポートすら期限がギリギリの更新前のもので提出しました。日本の受験のようにキチンと揃える必要は全くなしです。
受験編:成績表の翻訳
私立校などで、学校で英訳を出してくれるならばそのまま出せばOK。公立校などで英訳が難しい場合は、翻訳を依頼します。
我が家はアプライした学校に少し待ってもらい、3月末、3学期が終わってすぐに、小3と小4の通知表を翻訳会社さん(有限会社セレン)に翻訳を依頼しました。
通知表文字をそのまま英訳するのではなく、教科書内のタイトルがあればそのままではなく、何について学んだ単元かなど言葉をキチンと補って表現してくれ大変よかったです。
受験編:Transfer Certificateの認証取得
こちらは日本の学校に在籍する最終日に書類をもらって認証を取得するので、事前に学校の事務や担任の先生に相談をしておいて、書類をもらってすぐに手続きするのが良いかと思います。我が家はカットベル国際法律事務所にお願いしました!こちらもとっても良かったのでご紹介します。
以前に書いた記事を下に貼っておきますのでご参考にされてください。
受験編:選考が進まない時
アプライしたのに、エッセイ出したのに連絡がない時は、学校に直接出向いてうちの子の選考どう?と学校のアドミッションオフィスに聞きに行くとなぜか進みます。先に駐在地にいるお父さん(お母さん)は新生活バタバタかもしれませんがぜひ訪問してみてください。我が家も夫が2度ほど選考どうなってる?と学校に行ってくれました。これは他の方からも聞く話。
受験編:CAT4
選考でCAT4 (知能テストみたいなものかな)求められることがあります。
学校側は練習するなと言うのですが…英語で初見で知能テストって無理よね。お安くはないですが、有料の練習サイトで練習しておくと安心です。入学後も2年おきに受けるようです。
学校で学んだことがどれだけ定着しているか、年齢相応の学力が身についているか、ということではなく、受験者の将来の学業における伸びしろや成果の見通し=将来の可能性を把握するために設計されたテスト
最後に
これからも書き足したり、訂正するかもしれませんが、基本情報はここまで。新しい環境や学校に変わるの、子供も親も緊張しますよね。ドバイのインターナショナルスクール探しのご参考に少しでもなれば幸いです。周りにドバイに転勤するよ、ドバイに移住するよという方がいらっしゃれば記事をシェアして頂けましたらと思います。
あとはお子さんの年齢や学年や英語力や進路で、どの学校を希望するかは変わってくるかと思います。
日本のように編入の時期が決まっているわけではないし、転校も難しくないので、タイミングで合わず希望の学校に直接入れなくても、まずは入れる学校へ入れて早めに転校するのも戦略です。
ではでは!