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ルールが大好き
僕は、目覚めて0.1秒で最悪な気分になる。ずっとそうだった。
よくよく自分の脳内を観察してみると、あることないこと、とんでもない罵声を浴びせていることが判明した。それ、家族に言ったら家庭内暴力だし、友達に言ったら絶交されるし、他人に言ったらポリス沙汰。
さすがにヤバイと思い、罵詈雑言グセを修正することにした。僕のテクニックのひとつで『ロストワード』と名付けてるものがあって、これを使って頭の中でのおしゃべりをやめる。
どうやってと聞かれても、文字通り頭の中で言葉を忘れたようにするとしか言えないのだが(細かく説明すると長いので割愛)
で!本題はここからw
毎日、地道な修正を続けたおかげで、暴力的な言葉がけはなくなったものの、やはり気分が良くなくて布団をかぶってしまうことが続いた。起きた瞬間から気分が悪いというのはやはりおかしい。数少ない友人からは起きたては気分が良いと聞いた。
こういうときは、観察に限る。
自分はいったい何をしているのか??
じっくりと眺めるのだ。
すると、頭の奥の奥のほうで見つけた。
なんてこった。
眠ってせっかくスッキリした頭に、今日一日守るべきルールをひとつひとつ丁寧に脅迫的に読み込んでいる。
なんて余計なものをインストールしているんだ!!
ひとつ例をあげると
「人のペースに合わせなければならない。相手が速度を上げたら自分もあげること。迷惑をかけてはいけない」
おいおいおい。とっくに捨てたと思ってたよ、そんなルール。
もちろん「これを守ろう」と、意識的にやっているわけじゃない。無意識、自動、頼んでない。
いや。
むかしむかしの自分は、この世界で生きやすくなろうとして、ルールを積極的に取り込んでいたはずだ。
また、ルールは達成目標であり、いかに守れるかを楽しむゲームでもあった。
これも別に意識的にやってたわけじゃないけど、ルールは大好きだったのだ。
一日、どんなルールをまだ持っているか、引き続き観察してみたところ、まあ、あるわあるわ……。
それは、自分になじみやすい形に素晴らしいほど整えられていて、極めて効果的に自分を縛りつける言葉選びがなされている。自分にとっては合って当たり前の存在になっているので、それがルールであることさえ気がつかない。
もっとほかにこの才能を使いたかった……w
不思議なもので、「あー!こんなルール持ってたんだ!」と見つけると、消そうとしなくてもスッといなくなる。まるでお化けみたいに。
オチはないよw
落としてスッキリしない方がいい気がする。
きっとこの自分の中のルールから自由になるための作業は、一生続く終わりのない作業だから。
げ!一生!?とか思っちゃうけどw
僕たちは一生、ご飯を食べるし、出すし、寝るし、呼吸をし続ける。たぶんそれと同じ。
timmy