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壱 最初に立ちはだかるカベ

《前回のあらすじ》オンラインショップを作ろうと決めたのは、自らの絵を外の世界とつながるきっかけとなるという本来の能力を発揮させなくては、という思いからだった。→序 オンラインショップとそそり立つカベ

ーーーまず初めに立ちはだかったカベというのは、どのようなものだったのでしょうか?

『“なにをしたらいいかわからない”というカベでしたね。こう聞くとみなさん「わからないなら調べればいい」と思うでしょう。その通りなのですが、実は今回のカベの正体はそこではないのです。』

ーーーいきなり複雑ですねw

『わかりにくくてすみませんw  けれど、思っていることと本心が異なることはよくあることです。今回わたしが感じた、なにをしたらいいかわからない、という思いの奥には、“やるのが恐い”という思いが隠れていたのです。なぜやるのが恐いかというと、本当にやりたいことをやると自分にとって恐いことが起こる、という経験をしてきたからです。』

ーーーややこしいですね。

『そうですね。何層にも思いが重なっていました。解説していいですか?さらに、ややこしいかもしれませんがw     初めはやりたいことをやっていたのでしょう。ところがあるとき、それについて恐さや悲しさ、ショックを感じる出来事があった。それによって、好きなことをやる=ショックなことが起こる、という結びつきができてしまった。だからやりたいことを封印した。けれど、やりたいことが消えることはありません。何度も浮かんできます。でもそれをやるとショックを受けるかもしれない。葛藤が生まれます。そこで、わからない、と思うことにしました。やりたいことがある。けれど、どうやるかわからない。だからやらない。これであれば矛盾なくやりたいことをやらずに済ませられ、ショックも受けずに済みます。これはわたしに起こったひとつの例で、すべてのケースの答えがこれなわけではありませんが』

ーーー今回の件では、それが起こったということですね。

『はい。クセになっていて、自動的にこの結論へ着地してしまっていたんです。なので、これを手動で切り替える必要があります。わからない、ことを“わかる”にするために、わかることだけをノートに書き出すことにしました。ネットショップのことですから、写真がいる、紹介文がいる、価格を決める、発送方法を考える、などが書けました。特にわからないことも、わからないということがわかる、という風に書きましたw』

ーーーちょっと何度か読み返さないとですw

『単純なことなのですが、文字にするとものすごくややこしいですね。だからわたしは文書ではなく、絵を描いているのですw』

ーーーなるほどw

『これで次にやることがはっきりしました。第一のカベ突破です。』

ーーーまとめると、まず頭に浮かんできた“わからない”という気持ちをダミーだと気づいた。次に、本当にやりたいことをやると恐い、という自分の本音を見つけた。そして、実際の行動へつなげるために“わかること”をノートに書いて明確にした。というところでしょうか?

『その通りです』

ーーー本当にやりたいことをやるのが恐い、という気持ちはどうしたのですか?

『わたしの場合、これまでにもたくさん同じ思いを経験してきて、ジュースを買うとか些細なことから大きなことまでやってきてたので、やっても大丈夫、悪いことは起こらない、という確信を持ててるんですよね。だから、埋まっていた恐さが見つかっても、「はい、やろう!」ってわりと切り替えられました。それに序のインタビューでも言ったように、ここでやめたらヤバい、という予感がしていたので、止まるわけにはいきませんでしたw』

ーーーそうですね。自分のことを見つめて、自己対話したりして、かなり時間が経ちましたものね。

『こんなに何年もやってるのにまだここか!って思うこともありますけどw    昔に比べたら、ものすごく変化していると思います』

ーーーそんな風に軽々とカベを超えたようなら見えますが、まだカベが現れるのですよね?

『もちろんですw    超えていないところには、まだまだたくさんのカベがありますから』


ーー次回もカベの話、お楽しみに

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